英医学誌ランセットは4日、ロシアで開発された新型コロナウイルスのワクチンについて、初期の臨床試験で抗体反応がみられたとの試験結果を掲載した。
この報告によると、臨床試験でワクチンを投与された全参加者に、新型ウイルスと戦う抗体が生成された。深刻な副作用はみられなかったという。
ロシアは先月、世界で初めてワクチンの使用を許可した。同国のウラジミール・プーチン大統領によると、「スプートニクV」と名付けられたこのワクチンは認可に必要な全項目に合格しており、すでに同氏の娘が接種を受けたという。この時、臨床試験データは公表されていなかった。
専門家たちは、ワクチンの有効性と安全性を証明するには臨床試験の規模が小さすぎたと指摘しているが、ロシア政府はこの試験結果を評価している。
欧米の専門家の間では、ロシアの研究スピードに疑念を抱き、開発チームによる手抜きを疑う声が上がっている。
報告の内容は
ロシア製ワクチン「スプートニクV」の臨床試験は6月から7月の間に実施された。それぞれの臨床試験には18歳から60歳までの健康なボランティア38人が参加。1回分のワクチンが投与されたあと、3週間の間隔をあけてもう1度投与された。
参加者を42日間観察したところ、3週間以内に全員の体内に抗体が生成された。よく見られた副作用は頭痛と関節痛だったという。
この臨床試験はオープンラベル(参加者がどのような治療を受けているかを認識した状態で行う試験)で行われ、ワクチンの投与対象者を無作為に選ぶことはなかった。つまり、プラセボ(偽薬)は用いられず、参加者は自分たちがワクチンを投与されることを認識していた。
報告書は、「COVID-19(新型ウイルスの感染症)感染予防ワクチンの長期的な安全性と有効性を確立するには、プラセボ対照を含む大規模で長期的な試験とさらなるモニタリングが必要だ」としている。
第3段階の試験には、「異なる年齢や異なるリスクを持ったグループ」の志願者4万人が参加する予定だという。
このワクチンは、通常の風邪を引き起こすアデノウイルスの株を利用し、免疫反応を引き起こすもの。
全文はソース元にて
https://www.bbc.com/japanese/54038617
この報告によると、臨床試験でワクチンを投与された全参加者に、新型ウイルスと戦う抗体が生成された。深刻な副作用はみられなかったという。
ロシアは先月、世界で初めてワクチンの使用を許可した。同国のウラジミール・プーチン大統領によると、「スプートニクV」と名付けられたこのワクチンは認可に必要な全項目に合格しており、すでに同氏の娘が接種を受けたという。この時、臨床試験データは公表されていなかった。
専門家たちは、ワクチンの有効性と安全性を証明するには臨床試験の規模が小さすぎたと指摘しているが、ロシア政府はこの試験結果を評価している。
欧米の専門家の間では、ロシアの研究スピードに疑念を抱き、開発チームによる手抜きを疑う声が上がっている。
報告の内容は
ロシア製ワクチン「スプートニクV」の臨床試験は6月から7月の間に実施された。それぞれの臨床試験には18歳から60歳までの健康なボランティア38人が参加。1回分のワクチンが投与されたあと、3週間の間隔をあけてもう1度投与された。
参加者を42日間観察したところ、3週間以内に全員の体内に抗体が生成された。よく見られた副作用は頭痛と関節痛だったという。
この臨床試験はオープンラベル(参加者がどのような治療を受けているかを認識した状態で行う試験)で行われ、ワクチンの投与対象者を無作為に選ぶことはなかった。つまり、プラセボ(偽薬)は用いられず、参加者は自分たちがワクチンを投与されることを認識していた。
報告書は、「COVID-19(新型ウイルスの感染症)感染予防ワクチンの長期的な安全性と有効性を確立するには、プラセボ対照を含む大規模で長期的な試験とさらなるモニタリングが必要だ」としている。
第3段階の試験には、「異なる年齢や異なるリスクを持ったグループ」の志願者4万人が参加する予定だという。
このワクチンは、通常の風邪を引き起こすアデノウイルスの株を利用し、免疫反応を引き起こすもの。
全文はソース元にて
https://www.bbc.com/japanese/54038617