9/10(木) 8:31
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Web東奥
青森県むつ市は9日、新型コロナウイルスに感染した患者などへの誹謗(ひぼう)中傷対策に着手すると発表した。「グッドネイバー(良き隣人)プロジェクト」と銘打ち、インターネット上の中傷被害などに対応する相談窓口を開設する。市民向けの広報啓発活動や訴訟に関わる費用の一部補助なども行う。
9日の定例市議会で、感染症対策推進を図る市提案の条例案が可決成立した。条例は感染症患者などへの不当な差別や偏見、不利益が生じないようにすることを基本理念に掲げている。これに沿ってプロジェクトを展開する。
相談窓口は、感染者発生後、ネット上に中傷する言葉などが書き込まれていないかを調べるサイバーパトロール、書き込み画像の保存や被害者への情報提供、法的措置が必要な場合の弁護士紹介などを行う。
併せて弁護士への相談料、事実関係の調査費用を補助する制度を設ける。各種イベントや出前講座での啓発キャンペーンも予定している。
予算額は100万円程度を想定。新型コロナ対策に役立ててほしいと市に寄せられた寄付の一部を財源に充てる。
宮下宗一郎市長は会見で「市内の感染者は現時点で発生していないが、前もって広く構え市民の安心感につなげたい。コロナウイルスを正しく理解しながら向き合っていく」と話した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/dc046e13d3c6f75c7c0b9f1180d2c1f00473d21c