「皆さんと同じく、私も人種問題が引き起こした政治問題について考えています」
8月25日、ホワイトハウスの中庭ローズガーデンで開かれた米共和党の全国党大会。緑のスーツに身を包んだメラニア・トランプ夫人(50)は、夫の応援演説に立ち、意外なセリフを口にした。
「スピーチで人種問題やコロナなど、トランプの失政が指摘される話題に触れたことは驚きでした」(外信部デスク)
派手な外見と裏腹に、インタビューなど自身が表舞台に立つことを好まず、素顔が見えないメラニア氏。そんなメラニア氏の「本音」が理解できると話題なのが、9月1日発売の暴露本『メラニアと私』である。
著者は、米ファッション誌「ヴォーグ」でイベント事業を取り仕切っていたステファニー・ウィンストン・ウォルコフ氏(49)。メラニア氏の親友だった人物で、元ファーストレディ上級顧問でもある。
「ウォルコフ氏は、メラニア夫人と姉妹に間違われるほどの長身の美女。メラニアとの友人関係は15年に及ぶ。16年の大統領選でトランプが勝利すると、ウォルコフ氏はイベント会社を設立。大統領就任式のプロデュースを手がけた。翌年からはファーストレディ上級顧問として、メラニアのイベントやスピーチ執筆などを手伝ってきました」(現地ジャーナリスト)
義娘イヴァンカとの確執も……
同書で注目すべきは、これまで囁かれてきた義娘イヴァンカ・トランプ氏との確執である。
「メラニアが自分勝手なイヴァンカを『プリンセス』という隠語で呼んでいたと明かした。また就任式でメラニアがイヴァンカをカメラに映さないように苦心していたかも記す。さらに同書ではメラニアのスピーチ盗作疑惑でのイヴァンカの暗躍を示唆している。トランプについては、不倫スキャンダルが続出した際、メラニアが『誰と結婚したかよく心得ている』と語っていたといいます」(同前)
ウォルコフ氏の執筆動機の1つには、トランプ大統領に“クビ”にされた恨みもあるという。
「大統領就任式の不正会計が問われた際、プロデュースを請け負った4社のうち、ウォルコフ氏の会社が2600万ドルを受け取ったことにトランプが激怒し、クビに。彼女はそのほとんどを下請け業者に支払ったと主張。しかしメラニアは親友をかばわず、ウォルコフ氏は信用を失った」(同前)
暴露本の出版ラッシュが止まらないトランプ夫妻。いつの日かメラニア氏やイヴァンカ氏による『トランプと私』が出版される日が来るかもしれない。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d24b2edd93b46561301d18dff9cad632da26e9c4