2020/9/11
新型コロナウイルスの感染拡大が、中国地方にある同人誌の印刷業者に大きな打撃を与えている。東京で例年8月と12月にある国内最大の即売会コミックマーケット(コミケ)をはじめ関連イベントの中止が相次ぎ、印刷需要が縮小したからだ。成長市場が思わぬ逆風に直面している。
同人誌印刷大手の栄光(福山市)は新型コロナの感染が広がった3月以降、注文が急に減った。2019年12月期に16億円だった売り上げは半減する見通しだ。
各地で即売会が開かれず、中でも1回の開催で1億円を見込めるコミケの中止が響いた。岡田一社長は「イベントが減り、作家の創作意欲が下がっている」と受け止める。
苦境を乗り切ろうと、工場の操業を縮小した。従業員を週3日休ませ、国の雇用調整助成金を受け取っている。来春の新入社員の採用も見送る方針。岡田社長は「今の状況ではやむを得ない」と声を落とす。
同人誌の市場規模は拡大してきた。矢野経済研究所(東京)は昨年11月、19年度の販売総額を820億円と予測した。5年間で45億円の増加になる。日本同人誌印刷業組合(22社)の理事長を務める岡田社長は「ここまで伸びると思った人はいないのではないか」とみる。
同人誌を中心に手掛ける印刷会社は全国に約100社あるとみられる。デジタル化などで印刷業界全体が苦戦する中、年間売り上げは計200億円規模に成長したという。
===== 後略 =====
全文は下記URLで
https://www.chugoku-np.co.jp/localeco/article/article.php?comment_id=680118&comment_sub_id=0&category_id=113
新型コロナウイルスの感染拡大が、中国地方にある同人誌の印刷業者に大きな打撃を与えている。東京で例年8月と12月にある国内最大の即売会コミックマーケット(コミケ)をはじめ関連イベントの中止が相次ぎ、印刷需要が縮小したからだ。成長市場が思わぬ逆風に直面している。
同人誌印刷大手の栄光(福山市)は新型コロナの感染が広がった3月以降、注文が急に減った。2019年12月期に16億円だった売り上げは半減する見通しだ。
各地で即売会が開かれず、中でも1回の開催で1億円を見込めるコミケの中止が響いた。岡田一社長は「イベントが減り、作家の創作意欲が下がっている」と受け止める。
苦境を乗り切ろうと、工場の操業を縮小した。従業員を週3日休ませ、国の雇用調整助成金を受け取っている。来春の新入社員の採用も見送る方針。岡田社長は「今の状況ではやむを得ない」と声を落とす。
同人誌の市場規模は拡大してきた。矢野経済研究所(東京)は昨年11月、19年度の販売総額を820億円と予測した。5年間で45億円の増加になる。日本同人誌印刷業組合(22社)の理事長を務める岡田社長は「ここまで伸びると思った人はいないのではないか」とみる。
同人誌を中心に手掛ける印刷会社は全国に約100社あるとみられる。デジタル化などで印刷業界全体が苦戦する中、年間売り上げは計200億円規模に成長したという。
===== 後略 =====
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