2020.09.24 ライフスタイル
#吉野潤子
コロナ禍で遠方に旅行できないなら、全国各地の特産品をお取り寄せして楽しもう。
これまで滋賀県の『鮒寿司』、福井県の『へしこ』など“魚の発酵食品”を紹介してきたが、今回取り寄せたのは秋田県のしょっつる、石川県のいしる・よしる。
魚を発酵させて作る、“魚醤”と呼ばれる調味料だ。
秋田県と石川県が誇る魚醤は、一体どんな味と匂いなのだろうか……?
魚醤は魚を長期間発酵させて作る旨みたっぷりの調味料
魚醤とは、魚と塩を長期間(1年以上)発酵させて旨みを引き出した調味料。東アジア・東南アジアを中心に、古くから製造されてきた。タイのナンプラー、ベトナムのヌクマムなどは日本でも有名だ。
昔の日本では、今日の醤油や魚醤は“醤(ひしお)”の総称で呼ばれ、奈良時代の『大宝律令』や平安時代の法令集『延喜式』にも記録が残っている。
現代の日本では、秋田県のしょっつる、香川県のいかなご醤油、石川県のいしる(いしり、よしる)が“日本三大魚醤”と呼ばれている。
いかなご醤油は残念ながら入手できなかったので、今回はしょっつる・いしる・よしるの味と香りのみ紹介することにした。
ハタハタの上品な味わい、秋田県のしょっつる
ハタハタを発酵させた秋田のしょっつるは、3つの中でもっとも淡い色をしている。見た目の通り、味も香りも上品で万人受けする感じ。
少し舐めてみると、強い塩辛さの後に、ハタハタの優しい風味が鼻に抜ける。
薄味の和食に隠し味として加えてみると、良さそうだ。
イカワタの濃厚な旨みが凝縮された石川のいしる
===== 後略 =====
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