0001ばーど ★
2020/11/18(水) 08:27:31.09ID:R33bOoBZ92000年までの海面上昇の主な要因には、氷河の融解の他、海水温の上昇による海水の膨張があった。だが過去20年ではグリーンランドと南極(Antarctica)を覆う氷床が海面上昇の最大かつ単独の要因となった。
論文によると、デンマークと英国の研究チームはグリーンランドのヤコブスハブン氷河(Jakobshavn Glacier)、カンゲルルススアーク氷河(Kangerlussuaq Glacier)、ヘルヘイム氷河(Helheim Glacier)それぞれから過去に消失した氷の量を、画像史料を含む一連のデータに基づき推計。1880〜2012年にヤコブスハブン氷河から失われた氷の量は1兆5000億トン余り、1900〜2012年にカンゲルルススアーク氷河とヘルヘイム氷河から失われた氷の量はそれぞれ1兆4000億トン、310億トンだったとの推計を明らかにした。研究チームによれば、これらの氷床の融解が8ミリ余りの海面上昇に寄与した。
国連(UN)の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」が発表した、温暖化ガスの排出量が最も大きいシナリオ「RCP8.5」に基づいたモデルからは、この3大氷河の融解により、2100年までに海面が9.1から14.9ミリメートル上昇する可能性があることが示唆されている。しかし、研究チームはRCP8.5シナリオで予測されている気温の上昇幅は、20世紀中の上げ幅の4倍超だと指摘。三大氷河の融解量は、これまでの予測の3?4倍になる可能性があると述べ、この最悪のシナリオが「過小評価」されていると言明した。(c)AFP/Patrick GALEY
2020年11月18日 4:56
https://www.afpbb.com/articles/-/3316474