警視庁が11月16日、テレビCMの制作業務を架空発注し、自社から現金約3200万円を騙し取ったとして、
博報堂DYメディアパートナーズの元部長・中島真毅容疑者(43)らを逮捕した事件。
中島容疑者が博報堂の現役社員時代、六本木で豪遊している写真を「週刊文春」が入手した。
捜査関係者が語る。
「中島らは2016年5月から2019年7月の間に架空請求を数十回繰り返しており、詐取した金の総額は7億円以上にのぼる見込み。
『制作費が高額になるCMを作る際、架空の費用を紛れ込ませた』などと供述しており、詐取したカネは遊興費に充てていたようです」
中島容疑者が通っていたのは、六本木のボックスディスコ「P」。この店で、1晩で100万円以上使うこともあったという。
「週刊文春」が入手した写真には、重低音が鳴り響く「P」のステージで、中島容疑者がほぼ全裸になったスタッフたちに担がれ団扇を振ったり、
音楽に合わせ女性たちに紙幣を放り投げたりする様子が映し出されている。
「中島は周囲にチヤホヤされ、満足げな表情を浮かべていました」(飲食店関係者)
だが、そうした中島容疑者の派手な生活も終わりを告げる。
博報堂関係者が明かす。
「博報堂は昨年9月、社内監査に踏み切る予定でした。中島もそれを乗り切れないと察知したのでしょう。
昨年8月23日から無断欠勤。誰も連絡がつかず、8月28日には、会社側から失踪届を出す騒ぎになりました。
翌8月29日にかけて、中島から家族に『もう家には戻らない』という手紙が届いたそうです。
前後して、会社には『中島を出せ』というクレームの電話がかかってきたりして社内は大混乱でした」
結局、中島容疑者には2019年9月、懲戒解雇処分が下された。その後、1年余りの“逃亡生活”を経て、11月16日に警視庁に逮捕されることになる。
博報堂に事実関係の確認を求めたところ、以下のような回答があった。
「捜査にかかわる内容はお答えできません。なお、当社は2019年9月に事態を認識し、警察への届出と相談を行うとともに、
社内調査を開始いたしました。詳細を把握した結果、2020年7月に赤坂警察署に告訴状を提出しております。中島につきましては、2019年9月に懲戒解雇としております」
11月26日(木)発売の「週刊文春」では、中島容疑者の六本木での豪遊ぶりのほか、社内で不正な架空発注が見逃されてきた背景、
中島容疑者が携わってきた音楽フェス「ULTRA JAPAN」などについて、詳報している。
https://bunshun.jp/articles/-/41757
ほぼ全裸の男たちに担がれる中島容疑者