松本医師は「私たちもクラスター追跡をやってはいるが、1日に届出が出た50人全てに対して実施するのは難しい状況になってきている。
OB・OGも含め応援スタッフも受け入れてはいるが、やはり専門性が必要だし、聞き取り調査には時間もかかる。
さらに特定された濃厚接触者が他の自治体の方だった場合、依頼をかけて検査を受けてもらうとなると、さらに日数がかかってくる。
日々患者さんが出ている中、そうした事後的な対策に注力することで、どれほど流行を抑える効果があるのか、そこは検討する必要があると思う」と訴える。
「例えばインフルエンザであれば発熱後の数日、自宅にいていただくだけなのに、
コロナの場合はほとんど症状がない方についても手厚い対応をしている現状がある。そこは重症の方だけ対応するといった方針にしていかないと、
本当に必要な人が医療に繋がらなくなってしまう。単に保健所の人数だけを増やすというよりは、指定感染症の問題も含めた法制度の検討が必要ではないか。
そもそも新しい感染症がでて、十何万人もが指定感染症のままというのは、史上初めての事態だと思う。
新型インフルエンザの時も、致死率が低いとか、軽症の方が多いといった理由で、いきなり解除になった。
その後に立てられた行動計画でも、初期には封じ込めてピークを下げ、その間に様々な準備をするが、
やはり流行期には重症化対策にシフトしていくことになっている」。
また、“第3波”ともいわれる足元の感染状況について「港区ではピークは超えているように思うが、
やはり無症状の方や軽症の方が自主的に検査をできるようになったということが特徴的だと思う。
第1波の頃には検査ができるのは重症の方、医療が必要な方に限られていた。その意味では、実際の流行は第1波がかなり大きかったのではないかと思うし、
感染者数だけで単純な比較はできない」と説明する松本医師。
「GoToトラベルがどれくらいの影響があったかというのは私には分からないが、これを止めたとしても結局は会食をされていたりするわけで、
それだけで済む話なのかどうか。港区では保育園での感染についての報告書を出しているが、園児やスタッフが陽性になられても、
手指消毒とマスクなどの対策により、実際に広がってはいないということも分かっている。
感覚としては、やはり発症される方の前2日くらいの、体調が悪くない時に飲み会に行かれてしまう、その感染力は高いと思う。
そういう意味では、どこまで検査をして無症状の方を見つけていくのか、という問題もあるし、やはり基本の感染対策をやっていただきたい。
マスクを外した時が最もリスクが高まるのは事実なので、特に気をつけていただきたいし、体調が悪い時には自宅で休んでいただきたい」。
https://times.abema.tv/news-article/8637181
【東京都】 コロナ 目立つ感染は会食で・・保健所 「家庭内感染、そのもとをただすと、会食が原因で感染し、ウイルスを持ち込んでいる」
http://2chb.net/r/newsplus/1607500661/