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特急脱線、41人死亡 台湾・東部、救助難航
【台北時事】台湾東部・花蓮県で2日午前9時30分(日本時間同10時30分)ごろ、交通部(交通省)台湾鉄道管理局(台鉄)が運行する特急列車が脱線した。一部の車両は大破し、少なくとも運転士を含む41人が死亡した。60人以上が重軽傷を負い、病院に運ばれた。
列車内には多くの乗客が取り残されているが、車両の大部分はトンネル内にあり、救助活動は難航している。蔡英文総統は2日、乗客の救助に全力を挙げると同時に、徹底した原因究明を指示した。地元紙は「鉄道事故としては約半世紀ぶりの大惨事」と報じている。
台鉄によると、脱線した特急列車「タロコ号」は日立製作所製の8両編成で、乗客は約350人。台北郊外・新北市の樹林駅から東部・台東県の台東駅に向かって南下していた。線路脇に止まっていた作業トラックが線路内に落ちて、列車とぶつかったもようだ。計6車両がトンネルの中だという。
2日は4連休の初日で、タロコ号は帰省客や観光客で満席の状態だったとみられる。台湾では2018年10月にも、特急列車「プユマ号」が脱線し18人が死亡、291人が重軽傷を負った。
日本台湾交流協会台北事務所(大使館に相当)によると、現時点では邦人の被害は確認されていない。
2021年04月02日16時37分
時事通信