>>68 安倍晋三がほとぼりも冷めたとばかりに自民党新潟県連のセミナーで講演(3月27日)。「自衛隊は憲法違反という立て看板が立てられている。その状況に終止符を打つことが私たちの責任だ」と述べたそうだが、安倍はその立て看板を実際に見たのだろうか?
こうした疑問が浮かぶのも安倍には“前科”があるからだ。私は即座に「お父さん、自衛隊は違憲なの?」と涙を浮かべながらたずねるかわいそうな自衛官の息子という安倍の講演の鉄板ネタを思い出しましたよ。子供が泣いたから改憲が必要というのも意味不明だが、安倍の脳内では整合性があるらしく、あちこちで同じ話をしている。
ちなみにこれは国会でも問題になった。2019年2月13日、立憲民主党の本多平直議員が「どこで聞いた話なのか」と問うと、安倍はいきりたち「本多委員はですね、アタクチが言っていることは嘘だと言っているんでしょう」「アタクチが嘘を言うわけないじゃないですか」とまくし立てた。その発言自体が嘘である。これまでもこのホラ吹きは根も葉もない嘘を数えきれないほどついてきた。この件に関しても説明がコロコロ変わり「自衛官から直接聞いた」という話は「防衛省担当の総理秘書官から間接的に聞いた」という話にすり替えられた。
「採択されている多くの教科書で、自衛隊が違憲であるという記述がある」という安倍の発言(17年5月9日)も大嘘だった。文部科学省の検定に合格した教科書にそのような記述のあるものは一つもない。
同講演で安倍は「今なお自衛隊の多くは命がけのスクランブル(緊急発進)のために飛んでいる」「国益を守り抜かなければならない」とも言っていたが、盗人猛々しいとはこのことだ。
デタラメな改憲案で国体を攻撃し、5年前に施行された安保法制では「アメリカの戦争に巻き込まれることは絶対にない」「自衛隊のリスクが下がる」などとデマを流しながら、裏ではトランプに「支持率を下げながら安保関連法を成立させた」などと媚を売っていた。
60兆円を世界中にばらまき、北方領土はロシアに献上、拉致問題も日米地位協定も放置し、不平等条約締結や水道民営化などに邁進した。「国益を守る」と言うなら、まずはこの恥知らずに責任を取らせることが必要だ。