用水路にケガの白鳥 四街道市が別の川へ移す異例の措置
http://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20210428/1080014351.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を
ことし1月、四街道市の用水路の中から白鳥2羽が一時出られなくなり心配されましたが、
その後、脱出することができました。
しかし今度は、1羽がケガをしていることが確認され、市が別の川に移動させる異例の措置をとりました。
四街道市の田んぼで去年12月ごろから姿が確認されていた2羽の白鳥。
ことし1月、用水路の中に入りこみ羽を広げることができず、飛び立つことができなくなってしまいました。
地元の住民が心配しましたが、その後、自力で脱出することができました。
この白鳥は外来種のコブハクチョウとみられ、春になっても北に移動することなく
四街道市の田んぼに住みついていました。
ところが再び災難に見舞われます。
白鳥を見守ってきた住民によりますと、今月、2羽のうち1羽が
体をうずくまるようにして動かなくなってしまいました。
住民から連絡を受けた四街道市は、職員が現地を訪れて1羽がケガをしていることを確認しました。
ケガの原因は分かっていませんが、住民は市に対して、ハクビシンなどの野生動物に
襲われる懸念があることから白鳥の保護を求めました。
これについて専門家は、行政による野生動物の保護は慎重に行うべきだとしています。
鳥類生態学が専門で、野鳥の保護問題に詳しい千葉県立中央博物館の平田和彦研究員は
「コブハクチョウは本来そこにいるべきではない外来種であり、積極的に保護すべきではない」
と話しています。
しかし、四街道市は住民に親しまれている白鳥の命を守りたいとして、
保護ではなく野生動物に襲われにくい川に移動させる異例の判断をしました。
四街道市環境政策課の種村通康課長は「住民から『なんとか保護してほしい』
『弱っていく状況を見過ごせない』という声が上がったことから、
住民の生活に白鳥が強く根付いていることを感じ、移動させる判断をした」と話しています。
今月14日、市の職員が出て、田んぼにいた2羽の白鳥を3キロ余り離れた川に移動しました。
1羽はすぐ川に入りましたが、もう1羽はケガのため足を引きずって
転がり落ちるように川に入っていきました。
川に移動してから2週間がたった28日、2羽の白鳥は寄り添うように
泳ぐ姿を見せ、ケガの影響は目立っていませんでした。
白鳥を見守ってきた住民の女性は「コロナ禍でどこにも出かけられない中、
地元で白鳥の様子を見ることを楽しみにしていました。白鳥は住民にとって心癒やされる大きな存在で、
市に移動してもらい、ケガも治ってきているようで本当によかった」と話していました。
四街道市の種村課長は「白鳥を人の往来が少ない川に移動させ自然環境に近い状況に戻して、
ケガが治ってから飛び立つか、そこにとどまるか、白鳥が選択できるようにしたいと思った。
白鳥に餌をあげてきた人もいると思うが、鳥インフルエンザ対策のためにも
むやみに近づかず、遠い場所から見守ってほしい」としています。
04/28 17:04
http://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20210428/1080014351.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を
ことし1月、四街道市の用水路の中から白鳥2羽が一時出られなくなり心配されましたが、
その後、脱出することができました。
しかし今度は、1羽がケガをしていることが確認され、市が別の川に移動させる異例の措置をとりました。
四街道市の田んぼで去年12月ごろから姿が確認されていた2羽の白鳥。
ことし1月、用水路の中に入りこみ羽を広げることができず、飛び立つことができなくなってしまいました。
地元の住民が心配しましたが、その後、自力で脱出することができました。
この白鳥は外来種のコブハクチョウとみられ、春になっても北に移動することなく
四街道市の田んぼに住みついていました。
ところが再び災難に見舞われます。
白鳥を見守ってきた住民によりますと、今月、2羽のうち1羽が
体をうずくまるようにして動かなくなってしまいました。
住民から連絡を受けた四街道市は、職員が現地を訪れて1羽がケガをしていることを確認しました。
ケガの原因は分かっていませんが、住民は市に対して、ハクビシンなどの野生動物に
襲われる懸念があることから白鳥の保護を求めました。
これについて専門家は、行政による野生動物の保護は慎重に行うべきだとしています。
鳥類生態学が専門で、野鳥の保護問題に詳しい千葉県立中央博物館の平田和彦研究員は
「コブハクチョウは本来そこにいるべきではない外来種であり、積極的に保護すべきではない」
と話しています。
しかし、四街道市は住民に親しまれている白鳥の命を守りたいとして、
保護ではなく野生動物に襲われにくい川に移動させる異例の判断をしました。
四街道市環境政策課の種村通康課長は「住民から『なんとか保護してほしい』
『弱っていく状況を見過ごせない』という声が上がったことから、
住民の生活に白鳥が強く根付いていることを感じ、移動させる判断をした」と話しています。
今月14日、市の職員が出て、田んぼにいた2羽の白鳥を3キロ余り離れた川に移動しました。
1羽はすぐ川に入りましたが、もう1羽はケガのため足を引きずって
転がり落ちるように川に入っていきました。
川に移動してから2週間がたった28日、2羽の白鳥は寄り添うように
泳ぐ姿を見せ、ケガの影響は目立っていませんでした。
白鳥を見守ってきた住民の女性は「コロナ禍でどこにも出かけられない中、
地元で白鳥の様子を見ることを楽しみにしていました。白鳥は住民にとって心癒やされる大きな存在で、
市に移動してもらい、ケガも治ってきているようで本当によかった」と話していました。
四街道市の種村課長は「白鳥を人の往来が少ない川に移動させ自然環境に近い状況に戻して、
ケガが治ってから飛び立つか、そこにとどまるか、白鳥が選択できるようにしたいと思った。
白鳥に餌をあげてきた人もいると思うが、鳥インフルエンザ対策のためにも
むやみに近づかず、遠い場所から見守ってほしい」としています。
04/28 17:04