「医療現場に負担かけたくない」辞退相次ぐ東京五輪ボランティア…広がる不安と残る課題
2021年5月23日 日曜 午後5:00
https://www.fnn.jp/articles/-/184540
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、東京オリンピックの開催に疑問の声が上がっている。
札幌市でも、マラソンや競歩が予定されているが、開催することはできるのか。
ボランティアの苦悩を追った。
5月5日に行われた、東京オリンピックマラソンのテスト大会。69人の選手が出場し、約770人のボランティアが大会を支えた。
感染拡大防止のため、観戦の自粛も呼びかけられた。
運営スタッフ:
ここでの観戦は自粛をお願いしています
この大会について、札幌市に寄せられた意見は約400件。
そのほとんどが、コロナ禍で開催されたことに対する批判的な意見だった。
5月12日から緊急事態宣言の対象地域が6都府県に拡大。感染拡大が止まらない中、ボランティアを辞退する人も。
会場になる札幌市…市民は「不安」
感染拡大が止まらない中、マラソンや競歩の会場となる札幌市民の反応は複雑。
札幌市民:
延期した方がいいのでは
札幌市民:
やるしかない。開催してもらいたい
札幌市民:
アスリートには気の毒だが、この状況で開催するのは考えられない
5月5日に行われたマラソンのテスト大会では、感染対策として、紙コップの代わりにペットボトルが使われた。ボトルは手袋をはめて回収した。
このようにして競技を支えたのが、ボランティアの存在。
本番のオリンピックのボランティアに不安が広がっている。
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ボランティアの相次ぐ辞退
東京オリンピックのボランティア・松川七南花さん:
本当はボランティアをやりたかったですけど、今の社会の状況を踏まえたら、やるべきではないと考え、辞退しようと考えています
札幌市の大学生・松川七南花さんは、高校3年の時に「フィールドキャスト」と呼ばれる競技運営に関わるボランティアに応募し、選ばれた。
しかし、友人と話し合い、参加を見送ることにした。
東京オリンピックのボランティア・松川七南花さん:
コロナ禍で医療が大変な中で、ボランティアに気軽に参加できないなという話をしていて、私もその通りだなと思っていました
万が一、オリンピックで感染が拡大したら、医療現場に大きな負担をかけるという懸念と、自らも感染するかもしれないという不安から、ボランティアの辞退を決めたという。
松川さんのような「フィールドキャスト」は全国で約8万人いたが、そのうちの約1,000人が辞退している。
さらに、交通案内などを行うボランティアもいるが、そちらも辞退が相次いでいる。
札幌市スポーツ局・今野健一課長:
2020年の時点で登録者が529人。現時点で394人が引き続き登録していますので、辞退した人は135人です
札幌市に登録したボランティアのうち、約4分の1が辞退したことになる。オリンピックの1年延期で都合がつかなくなったことや、新型コロナウイルスの感染拡大の影響とみられている。
札幌市スポーツ局・今野健一課長:
無観客でやるのか、テストイベントのように観戦自粛をお願いした形でやるのか。方針が示されたら、都市ボランティアの活動の内容も、改めて考えなければならないと思う
感染拡大の中、揺れるボランティア。
オリンピックに向け、課題が残る。
2021年5月23日 日曜 午後5:00
https://www.fnn.jp/articles/-/184540
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、東京オリンピックの開催に疑問の声が上がっている。
札幌市でも、マラソンや競歩が予定されているが、開催することはできるのか。
ボランティアの苦悩を追った。
5月5日に行われた、東京オリンピックマラソンのテスト大会。69人の選手が出場し、約770人のボランティアが大会を支えた。
感染拡大防止のため、観戦の自粛も呼びかけられた。
運営スタッフ:
ここでの観戦は自粛をお願いしています
この大会について、札幌市に寄せられた意見は約400件。
そのほとんどが、コロナ禍で開催されたことに対する批判的な意見だった。
5月12日から緊急事態宣言の対象地域が6都府県に拡大。感染拡大が止まらない中、ボランティアを辞退する人も。
会場になる札幌市…市民は「不安」
感染拡大が止まらない中、マラソンや競歩の会場となる札幌市民の反応は複雑。
札幌市民:
延期した方がいいのでは
札幌市民:
やるしかない。開催してもらいたい
札幌市民:
アスリートには気の毒だが、この状況で開催するのは考えられない
5月5日に行われたマラソンのテスト大会では、感染対策として、紙コップの代わりにペットボトルが使われた。ボトルは手袋をはめて回収した。
このようにして競技を支えたのが、ボランティアの存在。
本番のオリンピックのボランティアに不安が広がっている。
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ボランティアの相次ぐ辞退
東京オリンピックのボランティア・松川七南花さん:
本当はボランティアをやりたかったですけど、今の社会の状況を踏まえたら、やるべきではないと考え、辞退しようと考えています
札幌市の大学生・松川七南花さんは、高校3年の時に「フィールドキャスト」と呼ばれる競技運営に関わるボランティアに応募し、選ばれた。
しかし、友人と話し合い、参加を見送ることにした。
東京オリンピックのボランティア・松川七南花さん:
コロナ禍で医療が大変な中で、ボランティアに気軽に参加できないなという話をしていて、私もその通りだなと思っていました
万が一、オリンピックで感染が拡大したら、医療現場に大きな負担をかけるという懸念と、自らも感染するかもしれないという不安から、ボランティアの辞退を決めたという。
松川さんのような「フィールドキャスト」は全国で約8万人いたが、そのうちの約1,000人が辞退している。
さらに、交通案内などを行うボランティアもいるが、そちらも辞退が相次いでいる。
札幌市スポーツ局・今野健一課長:
2020年の時点で登録者が529人。現時点で394人が引き続き登録していますので、辞退した人は135人です
札幌市に登録したボランティアのうち、約4分の1が辞退したことになる。オリンピックの1年延期で都合がつかなくなったことや、新型コロナウイルスの感染拡大の影響とみられている。
札幌市スポーツ局・今野健一課長:
無観客でやるのか、テストイベントのように観戦自粛をお願いした形でやるのか。方針が示されたら、都市ボランティアの活動の内容も、改めて考えなければならないと思う
感染拡大の中、揺れるボランティア。
オリンピックに向け、課題が残る。