※2021年9月1日 12:00
【9月1日 AFP】ベスタ・ゲリエ(Vesta Guerrier)さん(48)は、8月14日にハイチで発生した大地震を生き延びたが、自宅は倒壊し、仮設キャンプで暮らしている。レイプされるかもしれないという不安を常に抱えながら。
ゲリエさんはAFPに「私たちは安全ではない」と訴える。ハイチ女性の多くは、頻発する災害のたびに性暴力が横行してきたことを知っている。
ゲリエさんが暮らす首都ポルトープランス南西部に位置するレカイ(Les Cayes)は、地震で大きな被害を受けた。ゲリエさんは現在、レカイのスポーツセンター内の棒とプラスチック製のシートで作られた頼りないシェルターに、夫と3人の子どもと暮らしている。
「何が起こってもおかしくない」とゲリエさんは言う。「特に夜には、誰でもこのシェルターに入って来られる」
8月14日に発生したマグニチュード(M)7.2の地震により、2200人以上が死亡し、住宅数万棟が倒壊した。20万人以上が死亡した2010年の大地震から復興する途上だった。
2010年の地震の際も約200人が、ゲリエさんと同じくほとんどプライバシーがない状態の避難キャンプに暮らしていた。
2010年の大地震では、その後何年も仮設シェルターで暮らす人もいた。過密状態のキャンプは明かりが乏しく、夜になると武装集団や若者のギャングがうろつき、被災者を襲った。
国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)の2011年のまとめによると、地震発生後の約5か月で250件以上のレイプ被害が報告された。支援団体の多くは、これは実際の発生数のごく一部にすぎないと考えている。
ゲリエさんは襲われるのを心配し、入浴する際には服をすべて脱がず、さらに他の人に見られないように暗くなるまで待つ。
避難所には実質的に機能しているトイレがない。丸見えなため、ゲリエさんは不安と恥ずかしさを感じている。
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