新型コロナウイルスワクチンを2回接種しながら、これまでに栃木県内で少なくとも167人が陽性になっていたことがわかった。
県では「ワクチンは発症や重症化を抑える効果はあるが、感染対策をしなくてもよくなるわけではない」と注意を呼びかけている。
県によると、感染経路は家庭内感染やマスク無しの会話、会食などが報告されている。
さくら市で8月上旬、高齢者施設で発生したクラスター(感染者集団)では、2回の接種を終えた入所者が少なくとも29人感染した。
県感染症対策課の担当者は「新規感染者数が高止まりしている状況下では、ワクチンを打ち終えたからといっても油断はできない」と警告。
マスク着用やこまめな手洗い、密を避けるなどの基本的な感染対策を徹底するように呼びかけた。
ただ、ワクチン接種が進む高齢者の感染例は減っている。
8月の新規感染者のうち60代以上の割合は1割を切った。年末年始には3割前後で推移していた。
担当者は「重症者や入院患者でも高齢者の割合は明らかに減ってきた」と説明。ワクチン接種の効果が表れているとみている。
内閣官房IT総合戦略室が公表している都道府県のワクチン接種状況データによると、
5日時点で栃木県内では1回目接種を91万160人、2回目接種を72万6383人が終えた(医療従事者を除く)。
2回目までの接種率は37・15%(全国平均41・28%)で、全国ワースト3の45位にとどまる。
群馬県は47・13%で全国6位、茨城県は41・89%で27位だ。
県によると、国から栃木県への7月のワクチン供給量はピークだった5月末の6割程度まで落ち込んだという。
供給減に伴い、県内の市町も接種計画を大幅に見直した。供給の見通しが立たず、接種数を絞ったり、予約を停止したりした市町も多いという。
栃木県も8月20日に緊急事態宣言区域に指定され、ワクチンが優先的に配分されるようになった。
県は接種会場を6カ所新設するなどして、月2万8千人だった県が実施する接種のペースを、今月末には6万5560人に拡充する計画だ。
11月中に希望者全員の接種を終える計画という。
https://www.asahi.com/articles/ASP97724QP96UUHB00D.html
【デルタ株】 感染者 20代以下が4割超 栃木県内8月 子どもは家庭内感染目立つ
http://2chb.net/r/newsplus/1630192828/