吉川元農相 汚職事件 贈賄の大手鶏卵生産会社元代表に有罪判決
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211006/k10013293621000.html
2021年10月6日 11時46分
吉川貴盛元農林水産大臣に現金500万円の賄賂を渡したとして、贈賄などの罪に問われている大手鶏卵生産会社の元代表に、東京地方裁判所は「農林水産行政などに対する国民の信頼を大きく害した」と指摘して懲役1年8か月、執行猶予4年の判決を言い渡しました。
広島県福山市に本社がある大手鶏卵生産会社「アキタフーズ」の元代表秋田善祺被告(87)は、農林水産大臣だった吉川貴盛被告(70)に、おととしまでの2年間に合わせて現金500万円の賄賂を渡したなどとして、贈賄などの罪に問われました。
判決で、東京地方裁判所の向井香津子裁判長は「国際的な飼育環境の基準『アニマルウェルフェア』の考え方をもとにした飼育方法が採択されれば、養鶏業者の経営が壊滅的な打撃を受け、卵の安定供給にも悪影響が生じると懸念し、現職の大臣に現金を渡すことで、重要な政策判断に強い影響を及ぼそうとした」と指摘しました。
そのうえで「農林水産行政や国政などに対する国民の信頼を大きく害した。社会的悪影響は大きい」として、懲役1年8か月、執行猶予4年の判決を言い渡しました。
一方、収賄の罪に問われている吉川元大臣は裁判が続いていて「政治献金だと受け止めていた」と無罪を主張しています。
松野官房長官「コメント控える」
松野官房長官は、6日午前の記者会見で「裁判所の判断について、政府としてコメントすることは差し控えたい」と述べました。
(略)
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