※NHKニュース
台湾列車脱線事故 住友商事に賠償請求の訴えを退ける 台北地裁
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211209/k10013382141000.html
2021年12月9日 18時58分
台湾で3年前に特急列車が脱線して18人が死亡した事故について、日本製の車両の設計ミスなどが事故につながったとして現地の鉄道当局が車両を受注した住友商事に損害賠償を求めていた裁判で、1審の台北地方裁判所は原告側の訴えを退ける判決を言い渡しました。
2018年10月、台湾北東部の宜蘭県で特急列車が制限の倍近い速度でカーブにさしかかって脱線し、乗客18人が死亡しました。
この事故について台湾の鉄道管理局は、日本製の車両のブレーキや動力に関わる空気圧縮機の設計ミスや、安全装置が作動していないことを運転指令に伝える配線がつながっていなかったことなどが事故につながったとして、車両を受注した住友商事に6億1000万台湾元余り、およそ25億円の損害賠償を求める訴えを台北地方裁判所に起こしていました。
裁判で住友商事側は、事故の原因は運転士の速度超過であり、配線がつながっていなかったことではないなどと主張していました。
9日の1審の判決で裁判所は、空気圧縮機に不具合があっても脱線したこととは関係がなく、安全装置の遠隔監視システムの配線がつながっていなかったことも事故との因果関係は認めがたいとして、原告側の訴えを退けました。
鉄道管理局は「判決の詳しい内容を見て上訴するかどうか検討する」とコメントしています。
今回の判決について住友商事は「判決理由を把握できていないので詳細なコメントはいたしかねます。亡くなった方々のご冥福をお祈りするとともに被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます」としています。
台湾列車脱線事故 住友商事に賠償請求の訴えを退ける 台北地裁
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211209/k10013382141000.html
2021年12月9日 18時58分
台湾で3年前に特急列車が脱線して18人が死亡した事故について、日本製の車両の設計ミスなどが事故につながったとして現地の鉄道当局が車両を受注した住友商事に損害賠償を求めていた裁判で、1審の台北地方裁判所は原告側の訴えを退ける判決を言い渡しました。
2018年10月、台湾北東部の宜蘭県で特急列車が制限の倍近い速度でカーブにさしかかって脱線し、乗客18人が死亡しました。
この事故について台湾の鉄道管理局は、日本製の車両のブレーキや動力に関わる空気圧縮機の設計ミスや、安全装置が作動していないことを運転指令に伝える配線がつながっていなかったことなどが事故につながったとして、車両を受注した住友商事に6億1000万台湾元余り、およそ25億円の損害賠償を求める訴えを台北地方裁判所に起こしていました。
裁判で住友商事側は、事故の原因は運転士の速度超過であり、配線がつながっていなかったことではないなどと主張していました。
9日の1審の判決で裁判所は、空気圧縮機に不具合があっても脱線したこととは関係がなく、安全装置の遠隔監視システムの配線がつながっていなかったことも事故との因果関係は認めがたいとして、原告側の訴えを退けました。
鉄道管理局は「判決の詳しい内容を見て上訴するかどうか検討する」とコメントしています。
今回の判決について住友商事は「判決理由を把握できていないので詳細なコメントはいたしかねます。亡くなった方々のご冥福をお祈りするとともに被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます」としています。