【ブリュッセル時事】国際司法裁判所(ICJ)は7日、オランダ・ハーグの法廷で、ロシアのウクライナ侵攻をめぐる審理を開いた。ウクライナ側は意見陳述で、侵攻の即時停止を命じる仮保全措置を出すようICJに求めた。一方、ロシア側は出廷を拒否した。
ICJは8日に予定されていたロシア側の意見陳述を行わず、仮保全措置に関する判断を今後下す方針を示した。ロシアは審理欠席を5日に書簡で伝えてきたという。
ウクライナ側の代理人は法廷で「ロシアの空席が大きく物語っている。彼らは法廷ではなく、戦場にいるのだ」と指摘。「それが論争を解決するロシアのやり方だ」と批判した。
ウクライナは、ロシアによる2月24日の侵攻開始を受け、同26日にロシアをICJに提訴した。ロシアが侵攻の理由として主張するウクライナ東部でのジェノサイド(大量虐殺)発生を否定。逆にロシアがウクライナ人を故意に殺害し、深刻な危害を加えてジェノサイドを犯していると非難している。
時事通信 2022年03月08日05時59分
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