高橋杏璃2022年3月19日 11時00分
秋田県三種町議会の全15議員(定数16、欠員1)が18日、3月定例会に5月末付での辞職願を提出した。初当選した新顔議員が当選直後の6月議会に出席できない「任期問題」が、10年以上にわたって懸案となっていたが、総辞職によって解消される。
事の起こりは、「平成の大合併」がピークを迎えていた2006年、三つの町(琴丘、山本、八竜)が合併して三種町が誕生したことだった。
同年4月に最初の町長選が行われた際、合併特例法を適用し、議員の任期を3カ月延長して6月30日までとした。町長と議員がともに不在になるのを避けるためだった。
さらに、10年に行われた次の選挙からは、経費削減などのため、町長選の日程に合わせて町議選を行った。町議選は議員の任期満了日よりも早い5月中旬に行われることになり、そこから6月末の満了日まで1カ月以上空いた。
公職選挙法は、任期満了日より前に選挙が行われた場合、当選したばかりの議員の任期は、前任議員の任期満了日の翌日からと定めている。
つまり、三種町の新顔議員は7月1日にならないと議員活動ができず、当選直後に開かれる6月定例会に出られない。
臨時会を除くと、当選から3カ月半後の9月定例会にならないと出席できなかった。逆に、落選した議員の任期は6月末まであり、6月の審議に参加できた。
https://www.asahi.com/articles/ASQ3L6RMNQ3HULUC014.html
秋田県三種町議会の全15議員(定数16、欠員1)が18日、3月定例会に5月末付での辞職願を提出した。初当選した新顔議員が当選直後の6月議会に出席できない「任期問題」が、10年以上にわたって懸案となっていたが、総辞職によって解消される。
事の起こりは、「平成の大合併」がピークを迎えていた2006年、三つの町(琴丘、山本、八竜)が合併して三種町が誕生したことだった。
同年4月に最初の町長選が行われた際、合併特例法を適用し、議員の任期を3カ月延長して6月30日までとした。町長と議員がともに不在になるのを避けるためだった。
さらに、10年に行われた次の選挙からは、経費削減などのため、町長選の日程に合わせて町議選を行った。町議選は議員の任期満了日よりも早い5月中旬に行われることになり、そこから6月末の満了日まで1カ月以上空いた。
公職選挙法は、任期満了日より前に選挙が行われた場合、当選したばかりの議員の任期は、前任議員の任期満了日の翌日からと定めている。
つまり、三種町の新顔議員は7月1日にならないと議員活動ができず、当選直後に開かれる6月定例会に出られない。
臨時会を除くと、当選から3カ月半後の9月定例会にならないと出席できなかった。逆に、落選した議員の任期は6月末まであり、6月の審議に参加できた。
https://www.asahi.com/articles/ASQ3L6RMNQ3HULUC014.html