新型コロナの影響でおととしと去年、中止になった京都の祇園祭の「山鉾巡行(やまほこ・じゅんこう)」がことし3年ぶりに実施されることになりました。
毎年7月に行われる京都の祇園祭は1000年以上の歴史があるとされる京都の夏を彩る代表的な祭りです。
なかでも、山鉾がお囃子にあわせて都大路を練り歩く山鉾巡行は、祭りのハイライトとして知られていますが、おととしと去年は、新型コロナの感染拡大を防ぐため中止されました。
ことしの開催について山鉾の各保存会でつくる「祇園祭山鉾連合会」が20日記者会見し、感染拡大を防ぐため、開催時間を短縮し、参加者が密にならない対策などをとったうえで、3年ぶりに実施することを明らかにしました。
連合会によりますと、山鉾巡行は例年どおり、▼「前祭(さき・まつり)」は7月17日、▼「後祭(あと・まつり)」は7月24日に実施されるということです。
また、多くの人が訪れることが予想されていますが、沿道に設けられる間隔をあけた観覧席を利用するなど、混雑回避に協力してほしいとしています。
祇園祭山鉾連合会の木村幾次郎 理事長は会見で「文化遺産である山鉾行事を次の世代に継承するために実施することにした。祇園祭は疫病退散が本来の目的なので、ことしは山鉾巡行をして皆さんに元気を伝えたい」と話していました。
【「鷹山(たかやま)」196年ぶりに】。
ことし、山鉾巡行に再び参加する予定の「鷹山」の保存会の理事長を務める山田純司さんは、「ことし196年ぶりに巡行に参加できるよう照準を合わせて準備をしてきたので、非常にうれしく思っています。祇園祭の本来の目的である疫病退散をしっかりと祈って、巡行に参加したいと思います」と話していました。
【祇園祭の宵山は協議中】。
祇園祭の前祭の山鉾巡行の前夜祭にあたる「宵山」について、「祇園祭山鉾連合会」は実施を目指して、現在、警察などと詳細を協議しているとしています。
祇園祭の宵山は、山鉾巡行の前夜祭にあたる行事です。
それぞれの山鉾の周辺では、ライトアップや厄よけのお守り「ちまき」の販売などが行われます。
前祭の山鉾巡行の前日と前々日の2日間の夜には、京都市の中心部で警察による交通規制が行われ、いわゆる歩行者天国では露店も出店されます。
ことしの「宵山」について、「祇園祭山鉾連合会」は、現在、実施を目指して警察などと詳細について協議しているとしています。
そのうえで山鉾の保存会は、一般の人の出入りや「ちまき」の販売などで十分な感染対策をとるとともに、訪れる人に対しても比較的人の少ない日中に訪れたり、食べ歩きを避けたりするよう呼びかけるとしています。
NHK NEWS WEB 04月20日 17時42分
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20220420/2010014106.html
毎年7月に行われる京都の祇園祭は1000年以上の歴史があるとされる京都の夏を彩る代表的な祭りです。
なかでも、山鉾がお囃子にあわせて都大路を練り歩く山鉾巡行は、祭りのハイライトとして知られていますが、おととしと去年は、新型コロナの感染拡大を防ぐため中止されました。
ことしの開催について山鉾の各保存会でつくる「祇園祭山鉾連合会」が20日記者会見し、感染拡大を防ぐため、開催時間を短縮し、参加者が密にならない対策などをとったうえで、3年ぶりに実施することを明らかにしました。
連合会によりますと、山鉾巡行は例年どおり、▼「前祭(さき・まつり)」は7月17日、▼「後祭(あと・まつり)」は7月24日に実施されるということです。
また、多くの人が訪れることが予想されていますが、沿道に設けられる間隔をあけた観覧席を利用するなど、混雑回避に協力してほしいとしています。
祇園祭山鉾連合会の木村幾次郎 理事長は会見で「文化遺産である山鉾行事を次の世代に継承するために実施することにした。祇園祭は疫病退散が本来の目的なので、ことしは山鉾巡行をして皆さんに元気を伝えたい」と話していました。
【「鷹山(たかやま)」196年ぶりに】。
ことし、山鉾巡行に再び参加する予定の「鷹山」の保存会の理事長を務める山田純司さんは、「ことし196年ぶりに巡行に参加できるよう照準を合わせて準備をしてきたので、非常にうれしく思っています。祇園祭の本来の目的である疫病退散をしっかりと祈って、巡行に参加したいと思います」と話していました。
【祇園祭の宵山は協議中】。
祇園祭の前祭の山鉾巡行の前夜祭にあたる「宵山」について、「祇園祭山鉾連合会」は実施を目指して、現在、警察などと詳細を協議しているとしています。
祇園祭の宵山は、山鉾巡行の前夜祭にあたる行事です。
それぞれの山鉾の周辺では、ライトアップや厄よけのお守り「ちまき」の販売などが行われます。
前祭の山鉾巡行の前日と前々日の2日間の夜には、京都市の中心部で警察による交通規制が行われ、いわゆる歩行者天国では露店も出店されます。
ことしの「宵山」について、「祇園祭山鉾連合会」は、現在、実施を目指して警察などと詳細について協議しているとしています。
そのうえで山鉾の保存会は、一般の人の出入りや「ちまき」の販売などで十分な感染対策をとるとともに、訪れる人に対しても比較的人の少ない日中に訪れたり、食べ歩きを避けたりするよう呼びかけるとしています。
NHK NEWS WEB 04月20日 17時42分
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20220420/2010014106.html