核燃料サイクルは絵に描いた餅であり計画は破綻した
核燃料サイクル「無限ムリ」と認めた原子力委員会
http://kakujoho.net/npp/ncycl_aec.html 原発の使用済み核燃料から取り出したプルトニウムを再利用する「核燃料サイクル」について、
内閣府の原子力委員会は現状ではリサイクルは数回だけに限られる、という考えに改めることを決めた。
これまで無限にリサイクルできるという前提でコスト試算や議論を行ってきたが、
肝心の高速増殖炉の開発は止まったままで、現実的でないことを認めたかっこうだ。
なぜ核燃料サイクルはできないのか
https://www.taro.org/2014/12/post_14-2.php まず、なぜ経産省と電力会社は、破綻しているのが明白な核燃料サイクルを強引に進めようとしているのでしょうか。
電力会社はこれまで立地自治体に対して、使用済み核燃料は原発敷地内のプールで一時的に冷却保管するが、一定の時間が来れば青森県の再処理工場に搬出するので、使用済み核燃料は立地自治体には残らないという約束をしてきました。
一方、再処理工場がある青森県は、使用済み核燃料は、再処理の原材料であるという位置づけで県内への搬入を認めてきました。
もし、再処理をやらないことになると、使用済み核燃料はただの核のゴミになってしまいます。そうなると国、電力会社と青森県との約束で、電力会社は使用済み核燃料を青森県から持ち出さなくてはならなくなります。
持ち出した使用済み核燃料を原発の立地自治体に保管するためにはこれまでの地元との合意の枠組みを作り直す必要がありますが、電力会社は、それをしたくないし、それができるとは思っていません。
しかも現実には、再処理工場が問題だらけで稼働でないため、再処理工場にある原材料プールはすでに満杯になり、これ以上再処理工場向けに搬出はできません。