6年前拳銃で自殺した神奈川県警の25歳の巡査の両親が、精神的に追い詰められていたのに、拳銃を所持させたことが自殺につながったとして損害賠償を求めていた裁判で、横浜地方裁判所は29日両親の訴えをみとめ、県におよそ5500万円を支払うよう命じる判決を言い渡しました。
6年前神奈川県警の泉警察署に勤務していた巡査の古関耕成さん(当時25歳)が署内のトイレで拳銃を使って自殺しました。
両親は上司や先輩からの暴力や暴言といったパワハラを受け、精神的に追い詰められていたのに、拳銃を持たせて勤務させたことが自殺につながったとして、県に5500万円余りの損害賠償を求めていました。
一方、被告の神奈川県は「拳銃で自殺することは予見できなかった」などと訴えを退けるよう求めていました。
29日の判決で横浜地方裁判所の小西洋裁判長は「仕事を辞めるかどうかまで追い込まれ、精神に不調をきたしていた。県警側は事情を聞いたり、経過を観察したりせずに拳銃を貸与していて、危険が生じるおそれがないと確認する義務を怠った」などとして、請求どおり県に5500万円余りの支払いを命じる判決を言い渡しました。
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NHK NEWS WEB
2022年7月29日 18時43分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220729/k10013742631000.html