2022年 8月24日 13:33 掲載
知床で観光船が沈没した事故から8月23日で4カ月。いまだ行方不明の12人の捜索が続く中、家族の元に「あるもの」が戻ってきました。
先週、第一管区海上保安本部の職員が、ある乗客家族の元を訪れました。預かっていた電子機器を返却するためです。
小柳宝大さんの父親(63):「パソコンとiPhoneとiPadです」。
いまだ行方不明の小柳宝大さん(34)。仕事で5年前からカンボジアに住んでいたため、日本に帰ってくるのは9カ月ぶりでした。会社の上司と北海道旅行を楽しんだ後、福岡の実家に帰る予定でした。
あえて止めたままの時計。観光船「KAZU I」と連絡が途絶えた時間です。カレンダーも4月のまま。帰りを待ち続ける家族の時間は止まっています。
先月、カンボジアから届いた宝大さんの荷物。会社の同僚が送ってくれました。
父親:「息子に囲まれているように感じるし、見れば見るだけほっとするし悲しいし、何とも言えない。本人は返ってこないのに荷物ばっかり。いつ帰ってくるかなって毎日思っている」。
あの日、知床の海で一体何が起きたのか…。
https://www.htb.co.jp/news/archives_17109.html