2022年12月14日 18時49分
日本の半導体産業の巻き返しを目指す動きが広がるなか、670余りの企業や団体の最新の研究成果や先端技術を紹介する国内最大級の展示会が東京都内で始まりました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221214/k10013923211000.html
展示会は半導体関連の企業で作る業界団体「SEMIジャパン」が開きました。
国内では台湾の半導体大手、TSMCが熊本県に半導体工場の建設を進めているほか、先端半導体の国産化を目指す新会社「Rapidus」が設立され、半導体業界の巻き返しを支える人材の確保が大きな課題になっています。
このため展示会には若手の研究者の成果を披露するステージが設けられました。
香川大学は人の指ではほとんど感知できない、ティッシュペーパーの触り心地の違いを識別する半導体センサーの技術開発を報告しました。
また、山形県の企業は半導体を1000分の1ミリ単位で運搬する精密な装置を展示しました。
会場には電気自動車の内部が見えるようにカットして、大量の半導体が使われて車が動いていることを紹介するコーナーなどもあります。
SEMIジャパンの浜島雅彦代表は「半導体業界をつなぐことで、新たなイノベーションが生まれることを期待したい」と話していました。
展示会は16日まで東京ビッグサイトで開かれています。