【ワシントン=坂口幸裕】米ホワイトハウスのロン・クレイン大統領首席補佐官が近く退任する見通しになった。米紙ニューヨーク・タイムズなど主要メディアが21日、一斉に報じた。ホワイトハウスを束ねる政権運営の要となる重要ポストで、バイデン大統領が2月7日に米連邦議会で臨む一般教書演説の後に交代するとみられる。
後任にはウォルシュ労働長官、ダン大統領上級顧問、リチェッティ大統領顧問、ライス国内政策会議(DPC)委員長らが取り沙汰される。米メディアによると、バイデン氏は一般教書演説後に2024年大統領選への出馬を表明する案を検討しており、新しい首席補佐官は再選戦略のかじ取りを任されることになる。
クレイン氏は弁護士出身で、20年11月の大統領選でバイデン氏の上級顧問を務めた最側近。オバマ政権で副大統領だったバイデン氏の首席補佐官、エボラ出血熱への対応にあたる調整官などを担った。
22年11月の中間選挙前から選挙後に首席補佐官を退くとの観測が出ていた。米CNNによると、クレイン氏は職務の過酷さなどを理由に退任の意向を漏らしていた。バイデン氏が副大統領時代の機密文書を不適切に扱っていた問題とクレイン氏の去就は関係ないもようだ。
大統領首席補佐官は連邦政府を統括するホワイトハウスの運営を取り仕切り、大統領の長年の側近が就くケースが多い。
政府高官が目まぐるしく代わったトランプ前政権と対照的に、21年1月に発足したバイデン政権は枢要ポストの骨格を維持してきた。現時点で閣僚はひとりも代わっておらず、ホワイトハウスの高官では22年5月に大統領報道官が交代した例がある。
日本経済新聞 2023年1月22日 7:10
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN2202I0S3A120C2000000/
後任にはウォルシュ労働長官、ダン大統領上級顧問、リチェッティ大統領顧問、ライス国内政策会議(DPC)委員長らが取り沙汰される。米メディアによると、バイデン氏は一般教書演説後に2024年大統領選への出馬を表明する案を検討しており、新しい首席補佐官は再選戦略のかじ取りを任されることになる。
クレイン氏は弁護士出身で、20年11月の大統領選でバイデン氏の上級顧問を務めた最側近。オバマ政権で副大統領だったバイデン氏の首席補佐官、エボラ出血熱への対応にあたる調整官などを担った。
22年11月の中間選挙前から選挙後に首席補佐官を退くとの観測が出ていた。米CNNによると、クレイン氏は職務の過酷さなどを理由に退任の意向を漏らしていた。バイデン氏が副大統領時代の機密文書を不適切に扱っていた問題とクレイン氏の去就は関係ないもようだ。
大統領首席補佐官は連邦政府を統括するホワイトハウスの運営を取り仕切り、大統領の長年の側近が就くケースが多い。
政府高官が目まぐるしく代わったトランプ前政権と対照的に、21年1月に発足したバイデン政権は枢要ポストの骨格を維持してきた。現時点で閣僚はひとりも代わっておらず、ホワイトハウスの高官では22年5月に大統領報道官が交代した例がある。
日本経済新聞 2023年1月22日 7:10
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN2202I0S3A120C2000000/