https://news.yahoo.co.jp/articles/14d2656c0c437f9a0590efa503e5df9e7f1458ba
米連邦最高裁は8日、南部アラバマ州の選挙区割りについて、人種の平等をうたう「投票権法」違反の疑いがあるとした下級審の決定を支持する判断を下した。
これにより、同州は区割りの見直しを迫られる。
近年「右傾化」が指摘され、投票権の制限に傾いていた最高裁による今回の判断を、米メディアは「サプライズ」と報じた。
訴訟では、共和党が多数派を占めるアラバマ州議会が2022年中間選挙に向け導入した区割りについて、
公民権支持団体が「黒人有権者の影響力を弱め、投票権法に違反する」と是正を求めた。
黒人には民主党支持者が多く、同州は人口の約27%を黒人が占める。
現在の区割りは、七つの選挙区のうち、黒人が多数の区は一つだけになっている。
同州選出の下院議員で唯一の黒人であるスーウェル氏(民主)は「投票権法と民主主義、アラバマの黒人有権者の歴史的勝利だ」と歓迎した。