愛知県東郷町の井俣憲治町長(57)がハラスメント行為を指摘され、本人が認めている問題で、町長への不信任決議案が27日、町議会(16人)の臨時会で否決された。出席した町議16人のうち6人が反対、10人が賛成し、可決に必要な出席議員の4分の3(12人)以上に達しなかった。
この問題では、繰り返し井俣町長からハラスメント行為を受けたとされる町の幹部職員が、全職員約230人に独自にアンケートを実施。「死ね」「殺すぞ」といった発言のほかにも、病気入院する女性職員に「いつ巨乳になって戻ってくるの」などと発言。着ぐるみを着た職員に「着ぐるみ越しだから大丈夫だね」と言って抱きついたことも明らかになった。
アンケートでは回答者の半数以上の39人が、「ハラスメントを受けた」「見たことがある」と回答したという。
こうした指摘を受け、井俣町長は16日に記者会見を開き、発言などを認めたうえで謝罪。町議4人が16日付で、町長への不信任決議案を審議するために臨時会を開くよう町に請求していた。
朝日新聞デジタル
2023年11月27日 13時49分
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