For tomorrowについてた※に泣いた
2年前の9月、野良新生児を保護してずっと一緒に暮らしていたネコ三兄妹のうち
一番理知的でみんなのお姉さんポジションだった雌のキジトラネコを
突然発症したネコ伝染性腹膜炎通称F.I.P(猫コロナ)罹患のため、15歳で見送りました。
この病気は当時、治療するための薬も手段もなく
ただただ最期の日までできるだけ一緒にいてあげる、看取りしかできませんでした。
発症から約3週間、生への渇望、私たちと今まで通り一緒にいたいと思ってくれていたと信じたかったのですが
壮絶な闘いの末、その子は初秋の夜に旅立ちました。
15年一緒にいた穏やかな日々、あの子が私に返してくれた愛情、慈しみ
そして最期の時を待つ間も、撫でる手を舐めたり私の手の平で手枕し
ずっとごろごろと喉を鳴らして「愛してる、ありがとう、ずっと一緒だよ」と言い続けていた私の言葉に
誠実に、必死に応え続けてくれたあの子のことを、この曲を聴くたびに思い出します。
その子を見送って一週間後くらいでしたか
私がこの曲を聴いていたら、当時6歳だった娘がふと沈黙しました。
そして私が涙ぐむと同時に、号泣し始めました。
愛猫を見送ってから一度も涙を見せなかった娘が、です。
曲が終わってしばらくの沈黙のあと、娘が口を開きました。
「さっきのピアノの曲聴いてたら、○○ちゃん(故愛猫)のこと思い出しちゃったよ」と。
「…お母さんも同じだよ」と返事をしたら「そうだよね、おかあさん」と
また娘は号泣しました。私も一緒に。
清塚さんはもしかするとこの曲を「生まれ来る命のために」作られたのかもしれません。
でもこの曲は意思と命を吹き込まれ、清塚さんの思いを越えて
「生まれて、そして精一杯生きて、何時か終わりを迎えるすべての命のために」
捧げられた曲になったのではなのではないか?と私は思いました。
長々と書いてしまいすみません。
命のきらめき、温かさ、そんなすべてを数分の中に封じ込めている
素晴らしい曲だと私は思います。
こんな素敵な、一生の宝物として大事に聴き続けていきたいなと思える曲を作り
世に送り出して下さった清塚さん
本当に、本当にありがとうございます。
これからも心にしみる素敵な曲をたくさん世に送り出して下さることを楽しみにしています。
清塚さん、どうかお体には十分お気をつけてくださいね。
あなたの曲と演奏は、多くの人の命や心に響き染みいり、永遠に感動を与え続けてくれると私は信じています。