こうやって並べると、同じ年に起こったことだったのかと感慨深くもなる。女性求人誌のタイトルである「とらばーゆ」が転職を意味する言葉として流行もした。
80年代は女の時代と言われる時期の幕開けだった。
この年に流行った歌は「ダンシング・オールナイト」に「異邦人」。今でもある世代にはカラオケでなじみの深い曲だろう。
一方で、イエスの方舟事件、新宿バス放火事件、予備校生が就寝中の両親を金属バットで撲殺する事件などもあった。
「家族」のありようが変化していく時代だったのかもしれない。
そんなとき公開された「泣く女」(西村昭五郎監督)もまた、見終わると夫婦や親子とは何だろうと考えさせられる側面をもつ。
子供を育てる気はないが産んでみたい日高律子(風間舞子)と歯科医の夫は、子供がほしくてたまらない花見夫婦を紹介される。
瀟洒な一軒家に住む日高夫婦と、団地に住むタクシードライバーの花見夫婦が対比されている。
どちらも仲のいい夫婦だが、工夫してセックスを楽しんでいるのは花見夫婦のほう。
日高はそんな花見夫妻に興味津々。
律子と花見は一夜限りの約束でセックスをするが、妊娠はしなかった。
花見夫婦はあきらめきれないが、律子は二度とする気になれない。彼女は性に対してどこかオープンになりきれないのだ。
一方、花見の妻(小川亜佐美)は非常にオープンで性を楽しんでいる。
紆余曲折の末、ついに律子は花見の子を妊娠。夫婦2組で赤ちゃんを真ん中にお宮参りをするラストシーンがほのぼのとしているが、ロマンポルノのラストとしては異例だろう。
この映画、特にオーラルセックスにこだわっているところが興味深い。
おそらく風俗でしか行われてこなかったオーラルが一般的になりつつある時代だったのではないか。
映画でオーラルを表現するのは非常に難しいはず。西村監督やスタッフ、共演者が新たなことに挑んでいった作品なのだろう。
いろいろな体位や舌使いを見せることでオーラルセックスを見事に表している。
また、スワッピングや乱交など、当時としては最先端をいくようなセックスの多様性も取り入れた。
当時の観客は、かつてない映画として興奮したのではないだろうか。
以下ソース
http://www.dansen-web.com/article/detail/8441877/
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