犯人は、トランプ大統領支持者の合言葉である「MAGA(メイク・アメリカ・グレイト・アゲイン)」と叫びながらジャシーを殴り、漂白剤をかけ、首に縄をかけ逃走。“首に縄”は、白人による黒人リンチの象徴である「縛り首」を連想させることから、黒人コミュニティは「また黒人差別か!」と大激怒。ジャシーは同性愛者であることを公言しているため、黒人だけでなく同性愛者に対するヘイトでもあるとして大騒動になった。
実は『Empire』の撮影現場にはジャシー宛に「白い粉」の入った脅迫状が届いていたようで、「ジャシーはヘイトクライムのターゲットになっていたのか!」と同情を集め、共演者のグレース・ギアリーやナオミ・キャンベル、番組クリエーターのリー・ダニエルズ、ほかにも複数のセレブがジャシーを支援するコメントを出した。
しかし、「事件当時使用していた携帯電話の記録を確認したい」という警察の捜査に協力せず、10日後にやっと警察に提出された携帯電話の履歴は編集されていたため、「言動が怪しい」「もしかして襲撃は自作自演?」とメディアも疑いの目を向け始める。
そんな中、ジャシーは、2月14日に国民的ニュース・バラエティ番組『Good Morning America』に出演し、襲撃事件のことを事細かく説明。「イスラム、メキシカン、もしくは黒人に襲撃されたと言ったら、僕を疑っている人たちも信じて、同情してくれただろうね」と、犯人は白人で間違いないかのような口調で語った。
が、このインタビューが放送された日に警察が逮捕した容疑者は、ナイジェリア人の黒人兄弟だった。家宅捜索の結果、黒のフェイスマスクや漂白剤が発見され、犯人であることはほぼ間違いない。おまけに、2人は『Empire』にエキストラ出演し、ジャシーとはジムに通う仲だったことも判明。思わぬ事実に誰もが混乱する中、17日、兄弟は起訴されずに釈放。そして20日、兄弟に3,500ドル(約38万円)を支払って襲撃させ、警察にウソの通報をした罪で、ジャシーが逮捕・起訴された。警察は『Empire』の出演料に不満を抱えていたジャシーが、人種差別の被害者として知名度を上げ、ギャラアップを狙ったと推測した。
ちなみに、米ニュースサイト「The Hollywood Reporter」によると、ジャシーは最近、1話につき12万5,000ドル(約1,400万円)のギャラをもらっていたよう。十分に高額だが、これは主演のテレンス・ハワードやタラジ・P・ヘンソンが放送開始当初もらっていた額であり、2人のギャラは16年には25万ドル(約2800万円)までアップ。現在はさらに上がっている可能性があり、ジャシーが「自分も主要キャラクターなのに!」と不満を持っていたとしても不思議ではない。
逮捕されたジャシーは一貫して無実を主張。21日に保釈金の一部を支払って釈放されると、すぐに『Empire』撮影現場へ行き、迷惑をかけていることを謝罪した上で、自分は無実だと訴えた。3月13日、ジャシーが登場するシーンをカットしないまま、『Empire』最新エピソードがオンエアされた。20日には、番組クリエーターのリーがインスタグラムに「(撮影現場では)みんなどうしたらよいのかわからず、戸惑っている」と、ため息をつく動画を投稿した。
続く
以下ソース
https://www.cyzowoman.com/2019/03/post_226322_1.html
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