人間にはX染色体とY染色体の二種類の性染色体が存在し、XXは女性、XYは男性となる。Y染色体には男女を決めるマスタースイッチであるSRY遺伝子が存在するが、それ以外にはほとんど遺伝子が存在しておらず、見た目にもX染色体より小さくしなびている。
Y染色体もかつてはX染色体と同じくらいのサイズで多くの遺伝子を含んでいたが、多くの遺伝子が別の染色体へと流出してしまったと考えられている。X染色体を含むその他の染色体と異なり、Y染色体では子供に受け渡す前にシャッフリング(組み換え)が行われない。これはつまり、父から息子へとダイレクトに受け継がれ、その際に異常が取り除かれず、蓄積してしまうということだ。そのため長い時間の間に劣化してしまっており、460万年後には消えてしまうという推定も存在する。
だが最近になって、Y染色体には消滅を止める仕組みが備わっていることもわかってきた。2017年に専門誌「PLOS Genetics」に掲載された論文によれば、Y染色体が遺伝子の増幅を起こしやすく、大規模な構造の再編成が可能であるという。さらには、Y染色体には大規模なパリンドローム(回文構造。DNA配列が前でも後ろからでも同じ領域)が存在しており、その中に損傷した遺伝子修復に必要な“バックアップ”が含まれているというのである。
ただし、この仕組みがY染色体を消滅の危機から救ったのか、それともギリギリのところで持ちこたえているだけなのか、科学者らの見解は分かれている。
Y染色体がなくとも男性は消えない。鳥類や昆虫などY染色体をもたない生物は珍しくないし、爬虫類のように孵化するときの温度で性別が決まる生物もいる。もし人間からY染色体が消えたとしても、性決定のマスタースイッチであるSRY遺伝子は他の染色体に移動するとみられており、生殖に男女両性が必要である以上、男性が生まれなくなるということはないだろう。
実際、トゲネズミなど、Y染色体を失ってしまった哺乳類も見つかっているが、Y染色体上にあった遺伝子はX染色体に移動して残っている。また、人為的にSRY遺伝子を別の染色体に移すことも可能であり、マウスでの実験が成功しているという。
さらに、遺伝子工学がY染色体に取って代わるという意見もあり、生殖補助医療の発展により、不妊症の男女カップルだけでなく、女性同士、男性同士で子供を作ることもいずれ可能になると言われている。
Y染色体はいつか消滅するかもしれない。だが、それで男性が消えるわけではない。ただ、オカルト的には一つ気になることがある。天皇家などの一部の特殊な家系に伝わるY染色体には超能力や神がかった能力が宿っているともいわれるが、もしY染色体が消えたとして、そのような神秘的な力も遺伝子と一緒に別の染色体に移動するのだろうか? さらに、シャッフリングが可能になった時点で、親から子への確実な“継承”ができなくなる可能性もある。遠い未来、人類はそんな大問題に直面するかもしれない。
以下ソース
https://tocana.jp/2019/07/post_105076_entry.html
★関連板★
■えっちな話題なら”ピンクニュース”
http://mercury.bbspink.com/hnews/
■新作AV情報なら”AV情報+”
http://mercury.bbspink.com/avplus/