抗うつ薬、向精神薬にはさまざまな種類の薬剤があるが、いずれも懸念されるのは服用に伴う副作用だろう。そこで近年注目されているのが、自然由来の向精神薬といわれている5-MeO-DMT(5-メトキシ-N,N-ジメチルトリプタミン)である。この5-MeO-DMTはいくつかの植物と、コロラドリバーヒキガエルの皮膚に含まれている。
5-MeO-DMTにはどれほどの効き目があるのか。オランダ・マーストリヒト大学の研究チームが先日、「Psychopharmacology」で発表した研究論文では、実験を通じてコロラドリバーヒキガエルの皮膚の粉末がメンタルヘルスの向上にきわめて優れた効能を持つことが報告されている。しかもその効き目は1度の処方で1カ月も続くというのだ。
世界各地から参加した42人がコロラドリバーヒキガエルの粉末を吸引する前と吸引してから24時間後に、今の気分を詳しく計測するテストを受けた。
参加者の中には各種の精神疾患の症状を持つ者もいたのだが、粉末を吸引することで、不安、抑うつ、心的外傷後ストレスの症状が緩和・軽減したと報告している。
42人のうちの24人は4週間後にも同様のテストを受けたのだが、ここでも24人のほとんどが、自分の人生について前向きになり、精神的に充実し、逆にうつ気分や不安、ストレスが減ったと申告している。たった1度の吸引でその効果は1カ月も続いていることになるのだ。
研究チームによればコロラドリバーヒキガエルから抽出した5-MeO-DMTのほうが、植物や真菌類から抽出したものよりも向精神薬効果が高く効き目が長続きするということだ。精神疾患の治療において、思わぬ形でコロラドリバーヒキガエルに注目が集まっているようだ。
今回の実験で1つ気になるのは、吸引から24時間後にテストを受けた42人うち、1カ月後のテストに戻って来たのが24人しかいなかった点だ。
「彼らがやって来なかった理由は不明ですが、潜在的には経験を通じて浮き彫りになった“失望”によってテストを拒否した可能性があります」と研究チームは論文に記している。
コロラドリバーヒキガエルの粉末を吸引する機会などは激レア体験になるが、ほとんどの参加者は今回の実験への参加の動機として、「自分自身をよりよく理解するため」や、「自分の問題を解決するため」のいずれかを挙げたという。ほかの動機としては、自己啓発、スピリチュアル経験の探求、霊的な癒し、単なる好奇心などがある。
半数近い欠席者が出たことで、今回の実験がすべての参加者の期待を満たし、これらの動機に沿うものになったかどうかは不明と言わざるを得ない。さらに欠席した参加者にとって、精神疾患を悪化させる体験になった可能性も考えられる。
今回の実験ではコントロールグループがいなかったため、良い経験をした者だけの評価を参照することで、結果に選択バイアス(selection bias)が働いた可能性もある。さらに粉末の投与量は厳密に計量されておらず目分量であったため、参加者によって効き目が異なっていた可能性もあるという。
こうした事情から研究チームは今回の研究はあくまでも予備的なものであると認めているのだが、それでもコロラドリバーヒキガエルの分泌物である5-MeO-DMTの投与が人生の満足度、マインドフルネス、精神病理学的症状が急速かつ持続的に改善されることを示唆する初めての研究になったと言及している。“ガマの油”に隠された驚きの秘密が少しずつ明らかになっているのかもしれない!?
文=仲田しんじ
以下ソース
https://tocana.jp/2019/09/post_113568_entry.html
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