人間の女性におけるオーガズムの存在は、生物学的・進化学的に関心度の高いトピックの一つである。過去の調査によれば、女性の3人に1人はセックス(陰茎の膣への挿入)で“イッた”ことがないといい、また生物学的にも女性のオーガズムは受胎の成功に必要ないことがわかっている。人間の女性におけるセックス中のオーガズムの意義とは、シンプルに「快楽」だけであり、それ以外に明確な機能はないとされている。しかしその割に、女性のオーガズムに関連する神経や内分泌のシステムは複雑すぎて、進化の過程でたまたま生じたとは考えにくいという。
この謎について、先月科学誌「PNAS」に掲載された論文が現在話題となっている。ウサギと抗うつ剤を使った実験で示されたのは、初期の人類ではセックス中のオーガズムが排卵を誘発していたという可能性である。この興味深い研究結果について、英「The Guardian」(9月30日付)などが報じている。
人間や類人猿ではおよそ1月に1度、定期的に排卵が起こるとわかっているが、ウサギやネコなど多くの動物では交尾の刺激で排卵が誘発されることが知られている。ウサギなどの動物でもオーガズム??生殖器周辺の筋肉が素早くリズミカルに収縮し、心拍数や呼吸数、血圧が増大するといった現象??は観察されているが、オーガズムと排卵メカニズムの関連についてはあまり研究が行われていなかった。
そこで、米シンシナティ大学の研究者らは、メスのウサギにオーガズムを低下させることが知られている抗うつ剤フルオキセチンを投与し、排卵への影響を観察する実験を行なった。2週間抗うつ剤を与えられた12匹のメスと投与を受けていない9匹のメスを、フランクという名のオスと交尾させたところ、抗うつ剤を投与されたメスの群では排卵数が30%少なかったことが示された。
この結果は、交尾中のオーガズムが、排卵を促すホルモンの上昇に関連しているという仮説を支持している。また、交尾の刺激で排卵するタイプの動物では、交尾中に刺激されやすい場所に陰核(性的興奮を高めることに特化した器官と言われている)を持つ傾向があるとの指摘にも一致する。とはいえ、それらの動物がオーガズムで性的な喜びを感じているかは不明である。
実験の結果から、研究者らは初期の人類においても、オーガズムが排卵を誘発していた可能性を提示する。いわば“先祖返り”ともいえる現象が起きたというものだが、その後、オーガズムによる排卵誘発システムは失われ、現在はその痕跡だけが残っているという仮説である。つまり、人間の女性のオーガズムとは進化の「なごり」にすぎないというのだ。そう考えれば、冒頭で触れたとおり、セックスで“イッた”ことのない女性が多いというのも納得である。
しかしながら、「なぜ生殖的な意味を失ったのに、いまだにオーガズムが残っているのか?」という問題が残っている。その答えとしていくつかの仮説がある。いくつかご紹介すると、オーガズムによる快楽が女性のセックスの回数を増やし、パートナーとの絆を深め、より多くの子孫を残せるという説や、性的な快楽を与えてくれる男性=健康で優秀な男性を選抜するための機能という説がある。オーガズムにもそれなりの意義がある可能性はあるのだ。
それにしても、もし過去の人類がオーガズムで排卵するメカニズムを有していたなら、彼女らには現代の女性とは大きな違いがあった可能性がある。周期的な排卵に伴う生理現象??月経がなかったかもしれないのだ。多くの女性が潜在的に月経の問題を抱えていることを考えると、こちらの路線で進化した方が良かったのではないかという気もする。オーガズムの進化から見えてくるのは、人間の女性が抱える特殊性なのかもしれない。
以下ソース
https://tocana.jp/2019/10/post_117223_entry.html
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人間や類人猿ではおよそ1月に1度、定期的に排卵が起こるとわかっているが、ウサギやネコなど多くの動物では交尾の刺激で排卵が誘発されることが知られている。ウサギなどの動物でもオーガズム??生殖器周辺の筋肉が素早くリズミカルに収縮し、心拍数や呼吸数、血圧が増大するといった現象??は観察されているが、オーガズムと排卵メカニズムの関連についてはあまり研究が行われていなかった。
そこで、米シンシナティ大学の研究者らは、メスのウサギにオーガズムを低下させることが知られている抗うつ剤フルオキセチンを投与し、排卵への影響を観察する実験を行なった。2週間抗うつ剤を与えられた12匹のメスと投与を受けていない9匹のメスを、フランクという名のオスと交尾させたところ、抗うつ剤を投与されたメスの群では排卵数が30%少なかったことが示された。
この結果は、交尾中のオーガズムが、排卵を促すホルモンの上昇に関連しているという仮説を支持している。また、交尾の刺激で排卵するタイプの動物では、交尾中に刺激されやすい場所に陰核(性的興奮を高めることに特化した器官と言われている)を持つ傾向があるとの指摘にも一致する。とはいえ、それらの動物がオーガズムで性的な喜びを感じているかは不明である。
実験の結果から、研究者らは初期の人類においても、オーガズムが排卵を誘発していた可能性を提示する。いわば“先祖返り”ともいえる現象が起きたというものだが、その後、オーガズムによる排卵誘発システムは失われ、現在はその痕跡だけが残っているという仮説である。つまり、人間の女性のオーガズムとは進化の「なごり」にすぎないというのだ。そう考えれば、冒頭で触れたとおり、セックスで“イッた”ことのない女性が多いというのも納得である。
しかしながら、「なぜ生殖的な意味を失ったのに、いまだにオーガズムが残っているのか?」という問題が残っている。その答えとしていくつかの仮説がある。いくつかご紹介すると、オーガズムによる快楽が女性のセックスの回数を増やし、パートナーとの絆を深め、より多くの子孫を残せるという説や、性的な快楽を与えてくれる男性=健康で優秀な男性を選抜するための機能という説がある。オーガズムにもそれなりの意義がある可能性はあるのだ。
それにしても、もし過去の人類がオーガズムで排卵するメカニズムを有していたなら、彼女らには現代の女性とは大きな違いがあった可能性がある。周期的な排卵に伴う生理現象??月経がなかったかもしれないのだ。多くの女性が潜在的に月経の問題を抱えていることを考えると、こちらの路線で進化した方が良かったのではないかという気もする。オーガズムの進化から見えてくるのは、人間の女性が抱える特殊性なのかもしれない。
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