23日、石川県警金沢東署は風俗店店長の男(28)を逮捕した。容疑は、20代の女性従業員を暴行した傷害の疑いだ。髪をつかんで顔を床にたたきつけ、鼻骨骨折や顔面打撲で全治3週間のケガを負わせたというのだから、極めて激しい暴力だったと推察できる。原因が仕事がらみなのかプライベートなのか、詳細は取り調べと公判を待つしかないが、どんな理由があるにしても到底許されることではない。
今回、筆者が危惧するのは、このような事件が起きると必ず、風俗業界に従事する女性たちが虐げられている、あるいは搾取されていると問題にする人々がいることだ。
まったくそのようなケースはない、とは言い切れないが、長年風俗を取材してきたものとして言わせてもらえば、風俗業界は概ね女性を大切にしている。それは、なにもフェミニズムや人間愛からくるものではなく、「大切な商品」として尊重するからだ。
そして、その商品が人格を持っている以上、いかに彼女たちが「気分よく」仕事をできるか、モチベーションを上げることが周囲の男性たちの大切な役割となってくる。冒頭にあげた金沢のケースが論外であり、風俗業に従事する男性として風上にもおけないのはそのためなのだ。
さて、筆者の危惧はけっして曖昧とした概念のみで言っているワケではない。実は風俗業界、というより日本にとってこのテの出来事が由々しき問題となる可能性を秘めているからだ。アメリカの国務省が我が国を「人身売買が横行する国」と報告するなど、海外の機関から喧しく言われて久しいが、より注目すべきは国内での動きである。
機会があれば稿を改めて詳細を述べたいが、さる国内の女性人権団体は、日本国内で風俗業に従事した韓国人女性の証言をアメリカで報告したことがある。その内容をざっくりと言えば、韓国国内から不本意な形で日本の風俗産業に送られ、性的な搾取をされた、というものだ。
実際、韓国人女性の証言が事実なのか否かはわからない。そうかもしれないし、そうでないのかもしれない。しかし、一世を風靡した韓国エステを例にあげるまでもなく、多数の韓国人女性が風俗嬢として出稼ぎに来ているのは紛れもない事実だ。そういった実情を踏まえないで、ひとつのケースを風俗が女性を搾取する“典型例”と海外にアピールすることに、長年風俗業界とかかわってきたものとして強い違和感を覚える。
確かに貧困問題や悪質な置屋形式の業者など業界に問題がないとは言えない。だが、風俗産業=女性搾取という一面的な決めつけをすることは、事実を歪曲し、ことによってはいらぬ摩擦も起こしかねない。それが筆者が強く危惧する理由だ。
(文◎堂本清太)
以下ソース
https://tablo.jp/archives/27454
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