2020年8月13日に、「Amazon.comを通じて第三者が物品を販売するAmazonマーケットプレイスの製品にも、Amazonの責任が及ぶ」とする判決をカリフォルニア州の裁判所が下しました。これにより、マーケットプレイスから膨大な利益を得てきたとされているAmazonは大きな打撃を受けると指摘されています。
サードパーティ業者がAmazonのマーケットプレイスで販売した製品や、その製品の欠陥から生じた被害に関する法的責任の所在については、これまでも度々法廷で議論されてきました。最近の事例では、ペンシルベニア州の男性がマーケットプレイスで購入した商品が原因のケガについてAmazonを提訴したのに対し、連邦巡回区控訴裁判所が2019年7月に「Amazonはマーケットプレイスで第三者が取り扱った商品の責任を負う必要がある」との判決を下しています。
今回、Amazonマーケットプレイスで買った製品から受けた被害についてAmazonに責任を問う訴訟を起こしたのは、カリフォルニア州にあるサンディエゴ海軍医療センターで臨床研究員を務めるアンジェラ・ボルジャー氏です。同氏は2016年にマーケットプレイスで製品を売り出していたLenoge Technologyという業者からノートPC用のバッテリーを購入しましたが、使用中にバッテリーが発火し、ボルジャー氏はIII度熱傷と診断される重傷を負いました。
その後、Lenoge Technologyが実体のないペーパーカンパニーだと判明したため、ボルジャー氏はAmazonを相手に傷害の責任を問う訴訟を起こしました。これに対し、カリフォルニア州の下級裁判所は2019年に、「Amazonはあくまでマーケットプレイスのサービスを提供しただけで、製品の製造・流通・販売を行ったわけではないため、同社に責任はない」とする判決を言い渡しました。
しかし、続く控訴審でカリフォルニア第4地方控訴裁判所は、「Amazonがマーケットプレイスの製品に対して果たす役割が『販売業者』であれ、ただの『販売促進者』であれ、Amazonのサイトを通じて販売された製品が不良品であったことが判明した場合、Amazonはその責任を負わなければなりません」と述べてAmazonの責任を認め、下級審の決定を覆しました。
裁判所はまた、「『ユーザーがサイトに投稿したコンテンツについて、サイト側は責任を問われない』とする通信品位法第230条(セクション230)により、Amazonが責任を回避することは妥当ではありません」との見解も示しています。
今回の判決は、あくまでボルジャー氏のケースについて論じたものですが、Amazonはアメリカ各地で係争中の同様の裁判でも「Amazonは製造者ではないため、製造物責任法の対象外である」との立場で争っているため、これらの裁判の行方にも影響が生じる可能性があります。
ボルジャー氏の弁護士を務めたジェレミー・ロビンソン氏は、「この判決の影響の大きさを誇張することは不可能です。全国各地の消費者が、今回の判例の影響を実感することになるでしょう」と述べて、勝訴の意義を強調しました。
IT系ニュースサイトThe VergeはAmazonにコメントを求めましたが、回答は得られていないとのことです。
以下ソース
https://gigazine.net/news/20200814-amazon-liable-marketplace/
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今回、Amazonマーケットプレイスで買った製品から受けた被害についてAmazonに責任を問う訴訟を起こしたのは、カリフォルニア州にあるサンディエゴ海軍医療センターで臨床研究員を務めるアンジェラ・ボルジャー氏です。同氏は2016年にマーケットプレイスで製品を売り出していたLenoge Technologyという業者からノートPC用のバッテリーを購入しましたが、使用中にバッテリーが発火し、ボルジャー氏はIII度熱傷と診断される重傷を負いました。
その後、Lenoge Technologyが実体のないペーパーカンパニーだと判明したため、ボルジャー氏はAmazonを相手に傷害の責任を問う訴訟を起こしました。これに対し、カリフォルニア州の下級裁判所は2019年に、「Amazonはあくまでマーケットプレイスのサービスを提供しただけで、製品の製造・流通・販売を行ったわけではないため、同社に責任はない」とする判決を言い渡しました。
しかし、続く控訴審でカリフォルニア第4地方控訴裁判所は、「Amazonがマーケットプレイスの製品に対して果たす役割が『販売業者』であれ、ただの『販売促進者』であれ、Amazonのサイトを通じて販売された製品が不良品であったことが判明した場合、Amazonはその責任を負わなければなりません」と述べてAmazonの責任を認め、下級審の決定を覆しました。
裁判所はまた、「『ユーザーがサイトに投稿したコンテンツについて、サイト側は責任を問われない』とする通信品位法第230条(セクション230)により、Amazonが責任を回避することは妥当ではありません」との見解も示しています。
今回の判決は、あくまでボルジャー氏のケースについて論じたものですが、Amazonはアメリカ各地で係争中の同様の裁判でも「Amazonは製造者ではないため、製造物責任法の対象外である」との立場で争っているため、これらの裁判の行方にも影響が生じる可能性があります。
ボルジャー氏の弁護士を務めたジェレミー・ロビンソン氏は、「この判決の影響の大きさを誇張することは不可能です。全国各地の消費者が、今回の判例の影響を実感することになるでしょう」と述べて、勝訴の意義を強調しました。
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