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会社員の久美子さん(39)は緊急事態宣言下の5月に、初めて婚活アプリに登録した。結婚願望はあったが、仕事や趣味に忙しく、いつか気の合う人に出会えるだろうと思っているうちに、気付いたらアラフォーになっていた。
「旅行が趣味で、年に2回は海外に、月に1回は国内旅行をしていました。一人で行くことも多いですし、日程が合えば友達と行ったりもします。それがコロナで……、時間ができちゃった。こういう危機に瀕して、一人でいることの不安や脆弱さも実感しました。だから、婚活してみようと。前から婚活をしている友人に聞いて、3つのアプリに登録したんです。やり始めたら結構面白い(笑)。彼氏を作るまでは頑張ろうと思っています」
旅行で写真を撮るのが好きという久美子さんは、婚活アプリに載せる写真にもこだわったという。自分でいいと思う写真と、他人がいいと思う写真は違うだろうと、友人にセレクトしてもらったし、旅好きの人と出会うために、できるだけ海外旅行中の写真を選んだ。
「ここ、どこ? って、突っ込んでもらえるような写真を選んでいます。ネットやアプリって、写真とプロフィールが“入り口”なんだから、ここを頑張らないでどうする、って思いますね」
そのこだわりは相手への要求にもなる。まず、写真を載せていない人は、「お断り」。
「写真についていえば、顔がどうかではないんです。それよりも、どういう写真を載せているか。証明写真を載せている人は、私には合わないなと。個性を出してくれる人がいいんです。旅行中の“他撮り”写真が私的にはベスト。旅行中でなくても、自撮りより、他人とのコミュニケーションがとれることがわかる他撮り写真のほうが、絶対にいいです」
アプリによって詳細は異なるが、自己紹介の項目には、年齢、年収、仕事内容、家族構成をはじめ、趣味、好きな食べ物、休日の過ごし方、子供はほしいか……など、細かな項目が設定されている。久美子さんが重要視するのは、第一に、すべての項目をオープンに登録しているかだ。
「たとえば、年収を登録していない人はイヤですね。結婚相手を探しているのだから、しかも若いならともかく、私のような年代になると、相手の年収が気になるのは当然だと思うんですよ。それを書かないのは、相手に対して誠意を欠くと思います。それに、自信がないように見えるんですよね。今の自分に自信があったら、金額の多寡に関係なく、表明できるんじゃないかな」
では、具体的に、いくら以上、という希望はあるのだろうか? そう問うと、「年収」単独では見ていないと、久美子さんは語った。“掛け合わせ”で見るのが重要なのだと力を込める。
たとえば久美子さんが挙げたのが、あるマッチングアプリにある<初回のデート費用をどうするか>という項目だ。<男性がすべて払う><男性が多めに払う><割り勘><持っている方が払う><相手と相談して決める>からの選択式になっているが、この項目と<年収>をあわせてチェックするのが久美子さんのやり方だ。
「年収が高いのに<割り勘>にしている人は、正直、ちゅうちょします(笑)。必ずしも奢ってほしいわけではないんですよ。でも、お金があるんだから……、最初くらい、頑張ってくれてもいいのになって思うんです。
続く
以下ソース
https://www.news-postseven.com/archives/20200815_1583590.html
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