原因は、胎児期の陰茎を形成する過程でストレスや遺伝子の変異などの影響が考えられているようですが、ハッキリしたことは分かっていません。また、陰茎重複症の新生児は、腎臓または直腸から肛門にかけて先天的な重複異常が見られることが多く、排泄機能のトラブルからさまざまな感染症にかかって死亡する率が高いとされます。
この疾患の患者さんの多くは、幼少の頃に片方の陰茎を切除する手術を受けるはずです。しかし、手術をせずに2本の陰茎を持ったまま成人になった米国人がいます。その男性は25歳のとき(2014年)にペンネームを用いて、自身の半生をつづった自伝「ダブルヘッダー:アソコが2つある人生」を出版して話題になりました。
陰茎が2本あるといっても、形態は人によってさまざまなようです。1本の陰茎が2つに分かれているものや、2本の陰茎が互いに少し離れた場所に独立してついているもの。多くは同じ大きさの陰茎が隣り合って位置しているようですが、片方の陰茎が上に位置していたり、片方が小さい場合もあるようです。
自伝を書いた彼の場合は、同じ大きさの陰茎が2本並んでおり、睾丸は普通に1組だそうです。そして、どちらの陰茎も排尿や射精・勃起が可能で、完全に独立して機能しているようです。
自伝では性生活も赤裸々に明かしています。彼はバイセクシャルであり、これまで1000人以上の男女と性交してきたと告白しています。当然、相手に拒絶されることもあるようですが、一方で同時に複数人を相手にするなど、多様なプレーの経験を持つと語っています。彼が幼少時に手術を受けなかった理由は、母親が彼を産むまで2度流産していて、やっと授かった子供が手術で死亡するリスクを恐れていたからだとされています。
彼は自伝で陰茎重複症の実態を明らかにすることで、同じ病気で悩んでいる人たちを勇気づけようと考えたようです。このように陰茎重複症であっても、素晴らしい性生活を送れることを証明してくれたわけです。
(プライベートケアクリニック東京・尾上泰彦院長)
以下ソース
https://hc.nikkan-gendai.com/articles/275562
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