青森市の知的障害者支援施設で2013年に起きた職員による暴行事件で、
被害に遭った元入所者の男性(45)が21日までに、職員を雇用した同市の
社会福祉法人に慰謝料など約660万円の損害賠償を求める訴えを青森地
裁に起こした。
訴状によると、男性は1995年に法人が運営する施設に入所した。
施設内で元職員の40歳と27歳の男性に2013年11月、蹴られたり殴られ
たりした。12月に市内の病院に緊急搬送され、顎の骨やあばら骨が折れて
いると診断された。
原告側は
「日常的に暴行を受けていた可能性が高い。
被害に遭って入院したのに、法人は事実関係の調査を行わなかった」
と主張している。
法人は
「施設内で起きた以上、請求を受け入れ誠実に対応したい」
と話した。
元職員2人は14年8月、暴行罪で青森簡裁から罰金20万円の略式命令を受けた。
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201612/20161222_23017.html