首相、維新・橋下氏と会談 「来年も頑張りましょう」
安倍晋三首相と日本維新の会の橋下徹前代表(前大阪市長)が24日、東京都内で会談した。両氏の会談は5カ月ぶり。菅義偉官房長官と維新の松井一郎代表(大阪府知事)も同席し、蜜月ぶりを改めて示した。
4人は都内のホテルで約2時間半、昼食を囲んだ。その後、首相は記者団に会談内容を問われ、「『今年いろいろあったね。来年もともに頑張りましょう』と(話した)」と説明した。
4人が食事をするのは参院選後の7月以来。昨年12月の橋下氏の市長退任翌日も会食した。松井氏は今回の会合について、「毎年の忘年会のようなもの」と記者団に語っていた。
4人は会談で、来年の国会運営などに向けて協力を確認したとみられる。
今月中旬までの臨時国会では、松井氏が菅氏と頻繁に連絡を取り、大阪誘致をめざすカジノを含む統合型リゾート(IR)の解禁法成立を働きかけた。
首相は大阪万博の誘致も「検討を進める」と国会で答弁した。松井氏は21日の会見で、首相の姿勢について「本当にもう感謝ですよ」と語った。
首相側も維新を頼りにしている。維新は臨時国会で、環太平洋経済連携協定(TPP)や年金制度改革法に賛成。「与党単独」成立という批判をかわせた。
今回の会談について、民進党の蓮舫代表は24日、大阪市内で記者団に「先の国会で維新の方たちは与党とほぼ同じ行動をとっている」と指摘し、牽制(けんせい)した。
http://www.asahi.com/articles/ASJDS51RGJDSUTFK005.html