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2017/02/24(金) 17:24:44.01 ID:gtToTVbN0
福岡空港民間委託の受け皿となる新運営事業者に出資しないことを前提とした
「福岡空港未来基金」条例案が22日、福岡市議会常任委員会で否決され、
高島宗一郎市長と反対の旗振り役となった与党最大会派・自民党市議団との
「亀裂」があらわになった。
両者はもともと選挙応援などを巡り、すれ違いが生じていた。
高島市政にとっては痛手で、今後は議会対応で難しいかじ取りを迫られそうだ。
福岡空港民間委託を巡っては昨年、高島市長が新運営事業者に出資しない
方針をトップダウンで決定。国に通知したのに対し、自民党市議団は出資を
求め続けていた。
市側は今年に入り、第三セクター福岡空港ビルディングの株式売却益約64億円
の使途について、(1)約56億円の基金(2)条例案となった約7億8千万円の基金
−を創設する案を立て続けに自民に打診。
「出資なし」の根幹部分が変わらなかったことから、協議は暗礁に乗り上げた。
自民は野党の市民クラブなどに働き掛け、市議会の過半数を確保できるめどが
立った今月16日、条例案反対を組織決定した。
自ら擁立した市長の議案を、自らが主導して否決する極めて異例の事態。
市議団幹部は
「市長は歩み寄ろうとしない。今回は苦渋だが、われわれも腹をくくるしかない」
と話した。
自民党市議団は2010年、民放アナウンサーだった高島市長を発掘して市長選
を戦い、旧民主党系の前市長を破った。
その後、高島市長が次第に安倍晋三首相、麻生太郎副総理と個人的なパイプを
築き、政治的基盤を固めていくにつれ、両者の関係にすきま風が吹くようになった。
前回14年の市長選でも自民は高島市長を推薦したが、所属の市議4人が
「市長をしっかり応援しなかった」との理由で厳重注意処分を受けた。
中には保守系対立候補の集会でマイクを握った市議もいた。
同年暮れ、自民公認を争った前職2人が無所属で出馬した衆院選福岡1区では、
安倍首相側の依頼で高島市長が片方のみの応援演説に入り、市議団が「不公平だ」
と抗議する事態になった。自民の内部には反市長派と親市長派が混在している。
一方で、お互いに関係修復を探る動きもあった。
今年1月上旬、光安力市議団会長と高島市長は市役所庁舎を離れて2人で会談し、
「いろいろあったが、福岡市の将来を考えてやっていこう」と握手したという。だが−。
今月3日には南区の長住中央公園再整備を巡る市議会常任委員会の請願審査で、
自民が中心となり、市が進めたワークショップ側の請願を不採択にした。
条例案否決はそれに続く決裂となる。
首長と議会はそれぞれが住民代表として直接選挙で選ばれ、地方自治を前に進める
「車の両輪」。
双方がなれ合いを排し、建設的な批判や提言を行うこと自体は望ましい。
意見の隔たりがある時は合意形成の努力が欠かせないが、現在の市執行部と自民党
市議団の間には、コミュニケーションと信頼感が大幅に不足している。
次の市長選まで約1年9カ月。
高島市長周辺は
「自民は対抗馬を立てることまで覚悟の上で否決に踏み切ったのか」
といぶかった。
http://www.nishinippon.co.jp/feature/local_councilor/article/309938