パワートラベラーほど旅先で生涯の友を得ている 想定以上の旅の影響が判明
日本政府観光局(JNTO)によると、2017年3月の訪日外国人数は前年同月比9.8%増の220万6000人となり、3月として過去最高に。
単月では過去3番目を記録した。国別にみると1位の中国は前年同月比2.2%増の50万9000人。2位の韓国は30.6%増の48万8400人、
続く台湾と香港は前年比微増となった。また、米国は12.6%増の13万900人で単月として過去最高を記録している。
このように、訪日外国人数が順調に伸び続けているが、旅は旅行者や訪問先にどのような影響を与えているのだろうか。
170カ国以上で約3万3000軒のホステルを運営する米ホステルワールド・グループは、旅先の地域経済への影響や寄付、永続的な
社会的つながり、社会奉仕といった視点から、旅行者の影響力についての調査を実施した。
調査結果によれば、回答者の79%が、帰国後においても、訪問先を他人に勧める、地元の人と連絡を取り続ける、慈善事業に
寄付するといった何らかの方法を通して、訪問先のコミュニティーとの関わりを維持しているとの結果となった。回答者の45%
は訪れた場所を再び訪問していたほか、自分が訪問した場所を他の人に勧めたことがある人は82%に上った。
訪問先の地元の人たちと連絡を取り続けている人は23%となり、さらには36%の人が旅行先で生涯の友人に出会ったと答えている。
また、回答者の9%近くが、旅行中に知り合った人と恋愛関係になったことがあると答えた。
旅行回数の多い「パワートラベラー」に関しての特徴として、旅行回数の多い人ほど、旅先で生涯の友人を得る可能性が高くなることが
明らかになっている。また、旅行回数の多い人ほど旅行中に社会奉仕活動に参加する人が多いこともわかった。年間10回以上旅行を
する人の92%は、訪れた複数の場所を繰り返し訪れており、その地域社会への寄付を行う人が多かった。興味深い事実としては、年収
2万4999ドル(約275万円)未満の所得水準の低い旅行者の方が、より旅行中に社会奉仕活動に参加する人が多いことがわかった。
所得水準の低い条件にあてはまる旅行者のうち39.24%で社会奉仕参加した経験があると答えている。
http://www.zaikei.co.jp/article/20170511/369867.html