仙台市青葉区の市立中2年の男子生徒(13)が4月下旬に自殺した問題で、
市教委は12日、男子生徒へのいじめと認めた事案の詳細を公表した。
昨年5月〜今年3月の計8件で、うち4件は事案の発生を保護者に連絡
しなかったことが分かった。
同日の市議会市民教育委員協議会で明らかにした。
8件の概要と学校の対応は表の通り。
男子生徒の訴えの中には、学校が他の生徒に聴取した結果、確認できな
かったものもあるとした。
男子生徒が今年2月、教室で同級生に足を掛けられて転倒し、骨折した
事案は現時点で「事故と認識している」(市教委)として、「いじめが疑われる
事案」にとどめた。
保護者に連絡しなかった事案があることについて、市教委の杉山勝真学校
教育部長は
「いじめと認識して(保護者に)報告すべきだった。
学校と市教委の認識に甘さがあった」
と説明した。
委員からは、2年7カ月の間に市内の中学生3人がいじめ絡みで自殺した
ことに厳しい意見が相次いだ。
大越裕光教育長は
「重く受け止め、なぜ繰り返されたかを検証する」
と反省の言葉を述べた。
市教委はまた、男子生徒へのいじめを巡り学校が全校生徒に実施したアンケートで
11日現在、95%が回答したことを明らかにした。
今後、アンケート結果を遺族に報告し、第三者委員会に原因調査を諮問する。
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201705/20170513_13025.html