銀行カードローンCM、消費者金融の2倍 本数規制なく
朝日新聞デジタル 5/13(土) 20:00配信
銀行が無担保で多額のお金を貸すカードローンで、テレビCMの本数が消費者金融を大きく上回ることがわかった。
消費者金融は本数が規制されるが、銀行は規制外のためだ。
多重債務の懸念もあり、銀行の中には放送を減らす動きも出てきた。
民間調査会社の調べでは、2011〜16年度の大手銀行(三菱東京UFJ、三井住友、新生=レイク)と
消費者金融(アイフル、アコム、SMBCコンシューマーファイナンス=プロミス、モビット)の
CM放送本数(1本=15秒換算、関東地区)を比べると、最近は銀行が2倍程度。
16年度は三井住友が約3020本、新生が約2230本、三菱東京UFJが約1990本。
消費者金融は780〜1170本。みずほ銀行はゼロだった。
消費者金融は、貸金業法で広告の自主規制が求められている。業界ではCMを1社で月100本以下とし、
午前7〜9時、午後5〜10時は禁止。
一方、銀行もテレビ局の基準で午後5〜9時は流せないが、本数の上限はない。
多重債務問題を受け、消費者金融は貸金業法で「年収の3分の1」の貸し付け上限が定められ、
CMも規制される。その間に規制外の銀行カードローンは貸付残高が急増し、消費者金融を上回った。
過剰融資の懸念が強まっており、三菱東京UFJは4月からCMを月100本以下とし、
時間帯も見直した。三井住友は4月から平日朝は自粛し、本数も減らしたという。(藤田知也)
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