事の発端は、下院軍事委員会が6月22日に明らかにした2018年度国防予算草案に、陸海空海兵隊に続く第5の軍種「宇宙軍(Space Corps)」を創設せよという提案が盛り込まれたことにある。
米下院軍事委員会の案はこうである。
・空軍長官は2019年1月1日までに「宇宙軍」を空軍管轄として設立することを確約せよ。
・宇宙軍は宇宙軍総参謀長をトップとして、宇宙軍参謀本部を設置する。
・宇宙軍参謀総長の任期は6年。空軍参謀総長と同格とし、また陸海空海兵隊のトップと同様に統合参謀本部のメンバーとし、空軍長官の直属とする。
・空軍長官は、宇宙装備についての研究・開発・試験・評価・調達の目標を決定する権限を持つ。
・宇宙軍創設と同時に、国防総省の首席宇宙顧問(空軍長官がその任)等を廃止する。
・この提案は、空軍の軍事施設・インフラの再配置を求めるものではない。
要するに、米海兵隊(Marine Corps)の宇宙版を創設しようというわけである。
ご存知の通り、米海兵隊は海軍省管轄の海軍から分化した組織であり、それを空軍省でもやろうというのである。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/50383