「漁場乗っ取られる」=イカ釣り漁船、高まる不満−北朝鮮違法操業・山形:時事ドットコム
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017071500150&g=prk
「日本の漁場が乗っ取られている」。山形県酒田市のイカ釣り漁船「第85若潮丸」船長、本間健さん(61)が怒りをあらわにする。
若潮丸は13隻から成るイカ釣り船団に所属。30年以上通い続けてきた日本海の好漁場
「大和堆(やまとたい)」で6月下旬、北朝鮮船籍とみられる不審な漁船約10隻を発見した。
数トン程度の黒っぽい小型船は、日本の操業許可を得た韓国船籍の漁船などと違って許可番号を掲げていなかった。
夜は無灯火で航行し、汽笛による警告も無視。海洋資源保護のため禁止されている流し網漁で、大量のイカを一網打尽にしていた。
流し網がスクリューに絡まる恐れがあるため、船団は不審船を避けながら漁を続けたが、日ごとに数が増えていった。
不審船が100隻を超えた7月初旬、船団は大和堆を諦め、北海道沖に漁場を移した。同様に大和堆を追われた石川県や青森県の船の姿もあった。
イカの漁場は徐々に移動するが、この時期の北海道沖は小ぶりのイカが多いという。若潮丸の漁獲量は例年の3分の1程度に落ち込んだ。