【ソウル=山田健一】韓国半導体大手のSKハイニックスが25日発表した
2017年4〜6月期の連結決算は、営業利益が前年同期比6.7倍の3兆507億ウォン(約3050億円)
だった。スマートフォン(スマホ)やサーバー向けのメモリーがけん引。前の四半期(1〜3月期)
に続いて四半期ベースで過去最高の営業利益を達成した。
売上高は6兆6923億ウォンと前年同期に比べ70%増加した。製品別ではサーバー向けの需要が
伸びているDRAMが約4分の3、スマホ向けなどが好調なNAND型フラッシュメモリーが約4分の1を占めた。
メモリーの平均販売価格はDRAMが11%、NANDが8%、前の四半期に比べてそれぞれ上昇した。
出荷量はDRAMが3%増える一方、NANDが6%減少して明暗が分かれた。
下半期の需要動向についてSKはDRAMは好況が続くが、NANDは供給不足が少しずつ和らぐと予想する。
同社は日本の官民ファンド、産業革新機構などと日米韓連合を組んで
東芝のメモリー子会社「東芝メモリ」の買収を目指している。25日のアナリスト向け説明会で
株主還元の拡充について問われたSK幹部は「東芝メモリを巡る状況の不確実性や
投資計画の変更を考えると上半期は難しい」と答えた。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDX25H0D_V20C17A7FFE000/