首相「未来チャレンジ内閣 数々の成果上げた」
安倍総理大臣は午前11時半すぎから開いた臨時閣議で、閣僚の辞表を取りまとめました。安倍総理大臣は「『未来チャレンジ内閣』として数々の成果を上げることができた。
新しい気持ちで改革を進めていくために、きょう内閣を改造する。引き続き、安倍内閣のさらなる挑戦に、ご支援を頂きたい」と述べました。
菅官房長官は臨時閣議のあとの記者会見で「地方創生、働き方改革、若者への投資など、成果を上げることができた。
政府・与党一体となって、国民の安全・安心にまず万全を期し、経済再生を最優先として、内外の諸課題を1つ1つ解決し国民の信頼を得ていくことが大事だ」と述べました。
山本地方創生相「獣医学部新設は社会的要請に対応」
退任する山本地方創生担当大臣は臨時閣議の後の記者会見で「獣医学部の新設という52年ぶりとなる規制改革を実現したことは新たなニーズや社会的要請に対応するものと確信している」と述べました。
そのうえで山本大臣は「国民の十分な理解が得られていないのは大変残念だが、私的な感情が入る制度になっていないということをしっかりと説明する必要がある。私なりに説明し理解を求めてきたが、後任の大臣にも、引き続き国民の理解が深まるように頑張ってもらいたい」と述べました。
松野文科相「文科行政ゆがめられたことはなかった」
退任する松野文部科学大臣は、臨時閣議の後の記者会見で「国家戦略特区の一連の流れについて、文部科学行政がゆがめられたことはなかったが、省内に混乱があったのは事実であり、学校現場などから文部科学省に不信感をもたれる原因の1つになったと認識している」と述べました。
そのうえで「国民の信頼を失墜している状況にあり、再生を期す努力の過程で、職員には『文部科学省は日本の未来担当省だ』という気概をもってやってほしい」と述べました。
石原経済再生相「成長力高めていくことが重要」
退任する石原経済再生担当大臣は、閣僚の辞表を取りまとめた臨時閣議の後の記者会見で、任期中に日本経済はデフレではないという状況になったものの、人口減少が進む中、成長力を高めていくことが重要だと強調しました。
この中で石原経済再生担当大臣はみずからの経済運営を振り返り「デフレではないという状況を作り出すことはできた。景気回復もバブル期を超えて戦後3番目の長さとなった」と述べました。
そのうえで「人口が減ってくる社会では潜在成長力を引き上げていかない限り持続可能な経済発展はないと思う。人工知能やロボットなど付加価値を生み出すイノベーションを進めていくべきだ」と述べ、成長力を高めていくことが引き続き経済運営の課題になるという考えを強調しました。
山本農相「達成感よりも道半ば」
退任する山本農林水産大臣は記者会見で「大臣を務めたこの1年を振り返ると、達成感よりも道半ばの思いのほうが大きい。
農業改革の議論では例えば農業用機械について、価格が高すぎるといった議論にとどまり、外国製より劣ると指摘される日本製の機械の性能をどう伸ばすかという議論には至らなかった。より深い議論を行って農業の構造的な改革を進めてもらいたい」と述べました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170803/k10011086011000.html