無能な働き者とは
軍人には四つのタイプがある
有能な怠け者は指揮官にせよ
有能な働き者は参謀に向いている
無能な怠け者は下級兵士が務まる
無能な働き者は銃殺するしかない
「有能な怠け者」…手を抜くところを分かっている、優秀でありながら図太い面もあるため決断ができる
「有能な働き者」…勤勉なため成果を徹底してあげる人物
「無能な怠け者」…組織におけるほとんどの人間
「無能な働き者」…成果は出せないものの努力するため「余計なことをするバカ」or「責任のある立場に向かない」(ほぼほぼ前者の方が多い)
といった傾向があるようだ。
なお、組織に属する人間に使う言葉なので(たとえば、ニートや無職は会社における怠け者にすら該当しない)単純に個人に使うのに適した言葉とは言えないのだが、
元々はっきりとした元ネタがないこともあり、悪口としての使われ方が広まった今ではお構いなしである。
一例
例えばある樹の成長を促す為に、その周辺の木を伐採するよう命じて斧を手渡したとする。
「有能な怠け者」…渡された斧ではなくチェーンソーを持ち出して手早く伐採を終わらせる。余った時間は次の指示が来るまで自分の好きに使う。
「有能な働き者」…終わったら伐採した木を運搬や加工する為の準備を行ったり、別の場所を上司に確認を取った上で伐採し始める。
「無能な怠け者」…とにかく渡された斧で切る様に言われた木だけを伐採する。終わって時間が余っていたら次の指示が来るまで何もしない
(と言うよりできない)、もしくは上司に次の指示を貰いに行く。
「無能な働き者」…この樹は切るなと言われているのに残しておきたい樹まで伐採する。ヘタをするとこの樹が真っ先に伐採対象になる。
※尚、無能な働き者に「なぜ切るなと言われていた樹を切ったのか」と問うと、「木を切れとしか言われていない(どの木を切るかはちゃんと指示している)」や
「この樹も切るべきだ(誰も選別する権限は与えていない)」などの言い訳をし、ほぼ間違いなく自分のミスを認めようとしない。
無能な働き者が害悪な理由5つ in 仕事
適切な判断が出来ない上に勝手に行動するから
無能が無能たる所以の最たるものとして、
仕事に対する理解と判断力の欠如が挙げられるでしょう。
無能は無能故、自分で判断して正しい回答を選ぶ事ができません。
しかし働き者であると言う事はやる気だけはありますので、
自分から仕事を探しては勝手にそれをやってしまいます。
自発的にやるのは素晴らしい、いい事じゃないか、と思いますか。
ではそこでその仕事の処理の仕方が間違っていたらどうでしょう。
済んだと思った仕事は実はまったく済んでおらず二度手間。
一度掘った穴を埋めなおし、
正しく掘り直すという無駄極まりない作業は同僚の気力を著しく奪って行く事でしょう。
今日も仕事したなぁなどと気分がいいのは本人ばかり、周りは良い迷惑です。
ここが無能な怠け者であったなら自発的な行動はせずに言われた事だけを忠実にやるでしょう。
それはそれで問題視する人も多いですが、
少なくとも勝手に動かれて仕事をわやくちゃにされるよりは数倍マシです。
他人に迷惑をかけた事に気付けないから
今日も勝手に行動し、勝手に仕事をし、勝手に満足して気分良くなる無能な人。
自分はきちんと仕事をしている、懸命に職務をこなしていると思っているその人は、自分が迷惑をかけている事など微塵も気付かないでしょう。
誰も迷惑をかける事が悪だと言っているわけではありません。
人間生きているだけで誰かに迷惑をかけていると言っても過言ではありません。
けれどもそれを自覚し、迷惑をかけたなら謝罪をし、再発しないように努めるのが大人というものです。
彼らにはそれができません、だって迷惑をかけているとは思っていないんですから。
寧ろこれだけ仕事をやっているんだから、皆も仕事が減って楽になって感謝しているに違いないとでも思っている事でしょう。
それが周囲に負担を強いている事も気付かずに、今日も無駄な仕事に精を出すのです。
常に他人より高い位置にいるつもりだから
自分は誰よりも働いている、だから誰よりも尊く、誰よりも偉いんだと彼らは思っています。
そこに成果という概念は無く、勤勉であるという過程だけを異常に評価しているのです。
そんなですから、その人は誰と付き合う時も尊大です。
何の成果も出していない癖に、誰よりも偉そうなその姿にはストレスも光の速さで蓄積してしまうことでしょう。
仕事を増やされた挙句にそんな態度を取られては、同僚の胃にも穴が空いてしまいます。
しかし彼らはそんな事には気付きません。
何てったって彼らは誰よりも働き者で、だからこそ誰よりも偉く、誰からも好かれていると錯覚しているのですから。
こういう人にはガツンと言ってやるのがよろしいのでしょうが、和を尊ぶ日本人にはなかなか難しい事でしょう。
かくして無能な働き者は、今日も同僚の胃の採掘作業を一生懸命続けます。