http://www.sankei.com/world/news/170903/wor1709030084-n1.html
北朝鮮が核実験を行った3日は、中国主催の新興5カ国(BRICS)首脳会議の事実上の開幕日だった。
北朝鮮は昨年9月と今年5月にも中国主催の国際イベントの開催中に弾道ミサイルを発射。
習近平国家主席は3度、顔に泥を塗られた。10月の中国共産党大会に向けて激化する権力闘争への影響は必至だ。
中国国営新華社通信(英語版)は3日、午前11時39分(日本時間同日午後0時39分)に北朝鮮領内での揺れを速報。
北朝鮮の動向に敏感に反応した。
北朝鮮は昨年9月に杭州で開かれた20カ国・地域(G20)首脳会議では最終日に、今年5月に北京で開かれた
現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」の国際会議では開幕日に、それぞれ弾道ミサイルを発射してきた経緯がある。
今回も、「習外交5年の集大成」(国営メディア)であるはずのBRICS首脳会議の事実上の開幕日に、北朝鮮に核実験を強行され、
またもや中国はメンツを失うことになった。
習外交の成果に疑問符が付くような事態を受け、党内や軍内の反習派が有力な攻撃材料を得た格好だ。