核禁条約「全ての国が署名を」=原爆ドーム前で市民ら−広島
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017092000896&g=soc
国連での核兵器禁止条約の署名開始に合わせ、広島市中区の原爆ドーム前で20日、市民や被爆者らが、日本を含む全ての国に対し、条約への調印・批准を求める集会を開いた。
集まった約90人がドームに向かって黙とうをささげ、「核兵器禁止条約に署名を!」と書かれた紙や折り鶴を掲げた。
核兵器のない平和な世界を目指し、被爆国日本から市民が連鎖的に行動を展開していくキャンペーン「平和の波」の一環。
広島県原爆被害者団体協議会(県被団協)と原水爆禁止広島県協議会が企画した。
集会後、県被団協の佐久間邦彦理事長(72)は「核兵器をなくすことが平和につながると国民が思えば、民主的な政府が生まれ、条約署名につながる。
核保有国の政府も変わる」と話し、市民社会から行動を始める重要性を強調した。
今後、国連が定める「核兵器の全面的廃絶のための国際デー」の26日まで、核兵器廃絶を訴える署名活動やパレードなどのイベントを順次展開する。