一般名の類似薬剤取り違えに注意喚起
医薬品医療機器総合機構(PMDA)はこのほど、一般名類似による薬剤取り違えについて医療安全情報で注意喚起を発した。
狭心症治療薬の一般名「一硝酸イソソルビド錠20mg」(商品名:アイトロール錠)を、
同じく狭心症治療薬の「硝酸イソソルビド錠20mg」(同:フランドル錠)と取り違えた事例などを紹介している。
PMDAでは、よく取り違えられる一般名を把握し、備考欄などに先発品や代表的な後発品のブランド名を記載することを防止対策として提案している。
今回の医療安全情報に掲載された事例では、保険薬局が、一硝酸イソソルビド錠20mgの処方せんを受付けた際、
アイトロール錠を調剤すべきところ、硝酸イソソルビド錠20mgのフランドル錠と取り違え、調剤・交付したという。
このためPMDAでは、一般名が類似する薬剤が存在することを理解し、調剤する際は特に注意するよう求めている。
その他の一般名処方における取り違え事例としては、「アロチノロール塩酸塩」(商品名:アロチノロール塩酸塩「DSP」)を「アテノロール」(同:テノーミン)と、
「エスタゾラム」(同:ユーロジン)を「エチゾラム」(同:デパス)と、「ニセルゴリン」(同:サアミオン)を「ニコランジル」(同:シグマート)に取り違えた例などを紹介している。
https://www.m3.com/clinical/news/559651